一次情報に触れない限り、課題は“噛み砕けない”
事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!(by 踊る大捜査線)
最近移動が多いので、その間、みらいきっての強みを考えるべく、一人脳内会議を行なっていました。しかし、いろいろ思いつきはするものの、どれもありきたりだなぁと。
無理やり絞り出した強みは、「主婦が多いこと」。
それならば、PTAの方が圧倒的強者である(脳内会議終了)
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そもそも、みらいきって以前に「自分の強み」って何だろうとも考えた。何だかしっくりくるものに出会えたので、ここは、嬉しさに震えながら「わたしの強みぃ〜(ガタガタ)」と、力強く共有したいところ。
みらいきって(自分の強み)は一次情報取得の、精度の高さだと思う。
ちなみに、二次情報というのは、記事に書いてあることだったり、誰かの体験談だったり、ビジネス書に書いてあるフレームワーク的なものだったりする。最近だったらAIの回答や戦略を鵜呑みにしすぎるのも、二次情報にあたる。
一次情報は自分が体験したこと、実際現場に入ったり、生の声を聞くことだ。
つまり、情報の食べ方が上手だとも言える。
自分が感じる嗅覚、味覚、視覚、全てクリアに、リアルに感じられるので、二次情報よりも精度は格段に違うし、解像度も上がる。
二次情報とはつまり、美味しかったよ!の口コミやレビューを見ているだけの状態ともいえる。
頭の良い人は、二次情報ばかり食べてお腹いっぱいになってしまう。
ファネル分析にカスタマージャーニーマップ分析、リテンション分析、SWOT分析、3C分析・・・。うちの母親にこの言葉を言ったら白目を剥いて、泡を吹いて倒れると思う。
分析は私も仕事柄行うが、それよりも大切なことがある。
現状を澱みなく知ることだ。
例えば、農家さんが人手不足で困っていると聞けば、私は直接会いに行って話を聞く。
すると、机上では想像できないような話、情報が入ってくる。この一次情報をもとにみらいきってにできる課題解決を考える。
すると、机の上では一生出てこないような話が、ぽろぽろ出てくる。
「この作業のとき、腰が一番やられるんです」
「朝5時から来てくれる人が、ほんまにおらん」
「雨の前日は、もう戦場です」
この瞬間、課題は、「人手不足」という大きすぎる言葉から、
「腰が壊れる問題」
「朝5時の壁」
「天候と作業量の波」
という、ちゃんと噛めるサイズになる。
だから私は、わざわざ遠回りをする。
実際人に会って、話を聞いたり現場に入らせてもらう。
すると、課題が自分ごとになる。「この人の役に立ちたい」「助けたい」に変わる。
以前コラム(茨木市に誰もが集まれる場所を作ろうと思った理由)にも書いたが、人は関わったからこそ、その人や街のために何かしたいと思うのだと思う。
関わる人や場所が増えれば増えるほど、相手のために何かしたいという人が増えて、優しい世の中になるのだろうと思う。
そんなこんなで昨日は、サポートさせていただいているお客様の棚卸し作業のお手伝いをしてきた。
作業に入る前は、棚卸しなんて楽勝だと思っていた。根拠はわからないけれど、はじめてのことを何でも『楽勝』だと思ってしまう自分の思考癖が、こんな時にも発動する。
ただ実際やってみると、こりゃ大変だと思った。
なんだ、このダンボールの多さはと。
この資材は何なんだと。
投げ飛ばしてやろうかと思った(嫌われてしまえ)
ついでにダンボールアレルギーの私は、しっかりアレルギー症状が出た。
うっかり腕まくりをしてダンボールを抱えてしまったため、腕が「いやいや笑、ご冗談を笑」みたいなノリで蕁麻疹を出してきたのだ。
腕の痒さレベルが100になった。
ちなみに冗談みたいだが、ダンボールでアレルギーは存在するみたいです(by.Google)
話を戻すと、農家さんの畑は、だいたい駅から遠い。
バスも少ない。タクシーを呼ぶほどでもない。
Googleマップは無責任に「徒歩35分」と言ってくる。
でも、その35分の間に、何十個もの情報が入ってくる。
途中の無人販売所の値段設定。
すれ違う軽トラの多さ。
立ち話をしているおばあちゃんの声の大きさ。
「あ、これは“働ける人はいるけど、働きに行く足がない”地域だな」とか、
「人は減ってるけど、“関係”はまだ生きてるな」とか、どこにも書かれていない情報が、勝手に体に入ってくる。
農家さんと話すと、最初はだいたいこう言われる。
「人がおらんねん」
「若い子がおらん」
「来ても続かへん」
もう一歩だけ踏み込んで、
「一番しんどい作業って、どれですか?」と聞く。
すると急に、話が具体になる。
「雨の前日の収穫」
「腰を落とす選別作業」
「朝5時の水やり」
その瞬間、課題は形を持ちはじめる。
ここではじめて脳内エミュレーターが作動して、課題を解決するための解決策が無尽蔵に思いつく。
・ママの送迎動線に乗せられないか。
・地域の学生の“単発×短時間”に切り出せないか。
・AIを取り入れたら、農業で発生する人力の部分を軽減できないか?
この発想は、机の前では一生出てこない。
私はたぶん、“賢い経営者”ではない。
フレームワークはすぐ忘れるし、理論より、つい現場に行ってしまう。
パソコンの前にいる時間がもったいないと感じてしまう。自分の小さな脳で考えつかないことは、知ってそうな人に聞きに行ったり、セミナーや勉強会に足を運ぶ。思考を一歩前に進めるための、思考のショートカットには労力を惜しまない
結果毎日大忙しで、「1分前ですか?もう過去の話ですね」とか、したり顔で名言を呟いたりする。これが出ると大体、末期症状だと思った方が良い。
でも、だからこそ拾える情報がある。
資料に載らない違和感。
数字に出ないため息。
「本当はな…」の続きの言葉。
それをちゃんと噛んで、飲み込んで、持って帰ってくる。
それが、みらいきっての仕事なのかもしれない。
一次情報は効率は悪いし時間もかかる。たまに、心もえぐられる。
でもその分だけ、“本当に効く”解決策に変わる瞬間があるのです。
一次情報に触れると、課題がたくさん見えてきます。私自身は専業主婦も経験したし、子育てをしながら働く経験もした。強力な一次情報だと思う。
だからこそ「みらいきって」は、人口減少という社会課題を、地域の人手不足を、地域のチカラで解決するために
・地域企業に入り、業務改善〜運営まで行ったり
・地域の雇用創出を促すために、行政やハローワークに協力してもらって「おしごとフェア」を開催したり
・女性のキャリア支援、働く場所の創出
を行っています。
人手不足に悩んでいたら、
本気で今の事業を何とかしたいと思っていたら、
もうどうしていいのか分からなくなったら、
ぜひ、みらいきってに相談してほしいです。
一緒に現場に入って、とことん話して、脳内エミュレーターを作動して、何とかできる自信があります。
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自分の住んでいる街の価値くらいは、自分たちで作っていきたい。
だからこそ、地域の課題は地域の力や人をフル稼働して解決したい。
困っている人がいたら、会社があったら、助け合える地域でありたいと思う。
みらいきっても困っていたら、助けてほしい(切実)
特にお金とか。困ったときは、絶対的に、全力で助けてほしい(切実)
おしまい。

