転職・就職活動に必要な「職務経歴書」ですが、予想以上に時間も労力も使いますよね。だからこそ、書類選考は通過したいところです。
書類選考通過のポイントは、採用担当者に「会ってみたい」「直接、話を聞いてみたい」と思ってもらうことです。
今回は、魅力的な職務経歴書の書き方につてい解説します。
- 完成度の高い職務経歴書について
- 職務経歴書で、採用担当者を惹きつけるポイント
- 職務経歴書の書き方
- 職務経歴書を送付するときのマナーと注意点
内定を貰いたい!|完成度の高い「職務経歴書」について知っておくべきこと
冒頭でも述べましたが、職務経歴書のゴールは「採用内定」をもらうこと。ここでは、採用内定に繋がる「完成度の高い職務経歴書を書くための基礎知識」を学びましょう。
これらを知っているか知らないかで、実際に職務経歴書を書きあげるときに、大きく差がでますよ。
職務経歴書について①|履歴書より大切なの?
中途採用や転職の場合は、履歴書と職務経歴書はセットでの提出を求められます。また、どちらか一方を重要視されることはありません。
履歴書と職務経歴書では、「企業への応募者」の判断基準や背景・経歴などの情報が違うために、その両方が大切といえます。
職務経歴書について②|職務経歴書でアピールできること
職務経歴書でアピール出来ることは「企業で求められる人物像であるかどうか」です。
採用担当者が「ぜひ弊社に来て欲しい」または「会ってみたい」と思って貰うためには、職務経歴書にてアピールできるかどうかがポイントとなり、以下のようなことがあげられます。
◇職務経歴書でのアピールポイント
- どのような経験があるのか
- どのような実績があるのか
- どのようなスキルがあるのか
- どのような強みや知識を身に付けてきたのか
職務経歴書は、これまでの経験・実績・スキルなどといった職業に携わる能力の証明となります。
職務経歴書について③|採用担当者が見ている意外な視点
職務経歴書の趣旨は、経験・実績・スキルなどといった、能力の証明だけではりません。応募者の根気や前向きさといった人柄もあります。
具体的には以下のようなことがあげられます。
◇職務経歴書から読み取れる人柄
- 職歴に意図や一貫性があるかどうか
- 自己PRや表現が適切かどうか
- 記載に矛盾がないかどうか
- なぜ、転職したのか(前向きな意欲やスキルアップを図ってのことなのか)
採用担当者は応募書類を見極めるプロ。応募者の背景も考慮しつつ、多角の視点から採用者を選んでいることを覚えておきましょう。
【魅力的な職務経歴書】採用担当者を惹きつけるためのポイント
魅力的な職務経歴書で、採用担当者を惹きつけるための、ポイントは以下の2つ。
- 自己理解・自己分析
- 企業研究・業界分析
職務経歴書を書くにあたって、とても大切なこととなるために詳しく解説します。
採用担当者を惹きつけるためのポイント①採用担当者はプロ!「お手本のような職務経歴書」をすぐ見抜く
職務経歴書の作成において、多くの方がやってしまいがちなことが「ネットや参考書から、引用」です。
お手本のような完璧な職務経歴書は読みやすいですが、逆を言えば採用担当者はそうした「お手本のような職務経歴書」を数多く見てきています。そのため、すぐに書き写しを見抜けるはずです。
採用担当者を惹きつけるためのポイント②自己理解と自己分析
「自己分析と自己理解」について解説します。
「自己分析」と「自己理解」とは?
就職・転職活動やキャリアを考える中で「自己分析」と「自己理解」という言葉に出会ったことはありませんか。
キャリアカウンセリングやキャリアコンサルティングが少しずつ浸透して生きているために、これから耳にすることも増えるかもしれません。
これらを簡単にまとめると、以下のようになります。
概要 | 目的 | |
自己分析 | これまでの自分を棚卸し、これからの自分のありたい姿を理解・分析すること |
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自己理解 | 文字通り、自分を理解することで、上記「自己分析」を通し、客観的に自分を見つめなおしてみることです |
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「自己分析」や「自己理解」が深まれば、これからの自分の進みたい方向性や、そのために身に付けるべきことや、現在既に持っているスキルが希望就業先の即戦力になることが実感できます。
それによって、採用担当者への自分自身のキャリアや強みを、自信を持って職務経歴書に記載できます。
◇「自己分析」や「自己理解」ってどうやってすればいいの?
「自己分析」と「自己理解」をするためのツールは書店などでも多く売られていますが、簡単でオススメなのは、厚生労働省が無料で提供しているジョブ・カードです。
ジョブ・カードとは、厚生労働省が推奨している「キャリア形成」「就職・転職活動」に役立てる書き込み式のシートのことで、種類は主に次の5つ。
- キャリアプランシート
- 職務経歴シート
- 職業能力証明シート
- 職務経歴書
- エントリーシート
中でも①のキャリアプランシートと②の職務経歴シートが「自己分析」と「自己理解」に繋がります。
以下を参考にしてください。
ジョブ・カードのシート名 | 確認できること |
①キャリアプランシート |
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②職務経歴シート |
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この2つのシートを書きながら「キャリアの棚卸し」をすることで、以下のような自分のことを改めて確認することができます。
- 自分はどのような経験をたどってきたのか
- どのようなスキルを自然と身に付けてきたのか
- どのような活動がすきだったのか
- どのような活動が苦手なのか
ジョブ・カードは、履歴書や職務経歴書にもなりますし、職業訓練などの証明にも繋がりとてもオススメなツールとなります。
ジョブ・カードについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご一読くださいませ。
採用担当者を惹きつけるためのポイント③企業研究・業界分析
「企業研究」と「業界理解」について解説します。
「企業研究」と「業界理解」とは?
「企業研究」と「業界理解」について、簡潔にまとめてみましたので参考にしてください。
知っておくべき概要 | 目的 | |
企業研究 |
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業界理解 | 【業界が絞れていない場合】
業界全体の構造や同行を把握する 【業界が絞れている場合】
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希望就業先や業種の情報を理解しておくことで、志望動機に説得力が増します。また、自分人が「この企業でなければダメなのか」といった見直しをするキッカケにも繋がります。
「企業研究」と「業界理解」から考える、職務経歴書の書き方
「企業研究」や「業界理解」によって得た希望就業先や業種の情報を元に、職務経歴書を書くと、次のようなメリットがあります。
- 「この会社に入社したい、なぜなら…」という正当な理由を示せる
- この業界のこういうところが、自分のスキルとマっちしていると示せる
- この企業のこうした理念と自分の概念が一致している など
上記のように希望動機に裏付けを示すことができます。
【職務経歴書】基本的な書き方について
「職務経歴書の基本的な書き方」について紹介します。
職務経歴書の書き方:ステップ①基礎知識|第一印象について
何十通もの応募書類の中から、最初の見た目で『おお!』と思わせる好印象を与えることが、ポイントです。
◇第一印象で目を惹く「職務経歴書」◇
- 用紙選択
- 文章の読みやすさ
- タイトル配置
- 書き方の配置
- 文字の丁寧さ(パソコンのフォント)
たった数枚の職務経歴書だからこそ、採用担当者が読みたくなるような職務経歴書を作り上げていきましょう。
職務経歴書の書き方:ステップ②作成初期|「枚数」や「書き方」について
職務経歴書は、応募企業側の指定フォーマットがあれば、そちらに従って丁寧に作成をしましょう。それ以外の場合は、パソコンで作成することが一般的です。
※先ほど紹介したジョブ・カードにて作成することも可能
職務経歴書作成の基本を、以下図にまとめていますので参考にしてください。
枚数 | 2~3枚 |
用紙サイズ | A4サイズ |
書体(フォント) | 明朝体
※ビジネス文書で、よく使用されています |
フォントサイズ | 10.5~12程度
※ビジネス文書で、読みやすいとされています |
※社会人歴や転職回数が多い場合も、簡潔にまとめることがポイント
職務経歴書の書き方:ステップ③記載内容|記載する項目について
職務経歴書に記載する項目は、希望就業先の職種や現在のご自身の環境によって異なる場合もあるでしょうが、あくまで基本として以下を参考にしてくださいね。
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※1)~職務経歴の概略~
完結に、分かりやすく仕事内容をまとめるためには、自分が成し遂げた功績を完結に分かりやすく伝えることが大切です。
それによって、採用担当者の「会って話を聞きたい」に繋がりやすくなります。そのために必要な「5W1H」を次で解説します。
職務経歴の概略について|5W1Hを意識して書く
職務経歴書の中に「自分の成し遂げた功績」や「経験」をわかりやすく伝えるには、「5W1H」を活用しましょう。以下図を参考にしてください。
◇職務経歴書における5W1Hとは?
- いつ(どのくらいの期間で)
- どこで
- どのようなことを
- どのようなクライアント(顧客)に対して
- なぜ、そのニーズが必要だったのか
いつ(どれくらいの期間で) |
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どこで |
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どのようなことを |
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どのようなクライアント(顧客)に対して |
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なぜ、そのニーズが必要だったのか |
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その他 |
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ポイントを押さえて洗い出してから書き始めると、より具体的で伝わりやすい職務経歴書を作成することができます。
職務経歴書の書き方:ステップ④最終ステップ|最終チェック項目について
職務経歴書を書きあげたら、以下についても必ず見直しをしましょう。
- 記入漏れがないか
- 情報が多すぎないか(簡潔化されているか)
- ビジネス文書かどうか
- レイアウトは美しいかどうか
- 日付漏れ、間違えはないか
- 誤字脱字はないか
◇ビジネス文書の作り方のコツ
- 情報を伝えるためものだと意識する
- 不要な単語・言葉をそぎ落とす
あくまで、「簡潔」を意識することで美しいビジネス文書となります。
キャリアコンサルティングもオススメ
プロの視点での評価や、ケアレスミスを防ぐためにも、キャリアコンサルティングを活用して職務経歴書のアドバイスや評価を貰うこともオススメですよ。
初めて職務経歴書を書いていると、どうしても主観的になってしまいがちです。また、長い時間パソコンや文字と向き合っていると、誤字脱字にも気付きにくくなります。
面接対策などもプロの視点で、より良いサポートを貰えますのでぜひ活用してみてくださいね。
職務経歴書を送る際のマナーと注意点
最後に、職務経歴書を送る際のマナーと注意点について解説します。
以下を参考に、郵送前の最終チェックを行ってくださいね。
送付状の作成 |
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封筒 |
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郵送方法 |
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切手 |
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その他 |
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※1)「御中」と「様」について:「様」を使う場合、「御中」は不要
- 御中…組織の中の特定者に対して使う敬称
- 様…個人に対して使う敬称
◇良い例
- 株式会社みらいきって 人事部御中
- 株式会社みらいきって 総務部 まさこ様
- 株式会社みらいきって 採用ご担当者様
- 株式会社みらいきって 採用担当御中
◇悪い例
- 株式会社みらいきって御中 まさお様
※2)封筒の日付
履歴書・職務経歴書を提出する日(郵送投函日)を書きます。作成日を書かないように注意しましょう。
まとめ:【魅力的な職務経歴書の書き方】完成度の高さが、採用担当者を惹きつける!
今回は、魅力的な職務経歴書の書き方についてお伝えしてまいりました。
履歴書と違い、自分の功績やスキルを明確に伝えることができる職務経歴書。
人生100年時代となり、自分が取り組みたいキャリアについてしっかり向き合いたいですよね。本記事が誰かのよりよい転職へのキッカケとなれば幸いです。
おっしまーい^^