男性でも女性のように育休を取得する方が年々増えています。
自分も育休を取得して少しでも妻をサポートをして子どもの成長を見守りたい、と考える男性も多いでしょう。
しかし、男性の育休はどれくらいの期間取得すればいいのか悩みませんか。
このページでは、男性におすすめの育休期間を解説しています。
- 育休を取得したいもののどれくらいの期間取得すればいいかわからない方
- 妻や子どものサポートをしたいが経済面の不安もある方
- 育休期間をどうやって決めたらいいかわからない方
は、ぜひ参照にしてみてくださいね。
【男性の育休】おすすめ期間
【男性の育休】期間の決め方
【男性の育休】実際の取得率
【男性の育休】おすすめの期間は?
男性が育休を取得する場合におすすめの期間についてまとめていきます。
【男性の育休】おすすめ期間|1ヶ月以内
男性の育休としておすすめの期間として1ヶ月以内の育休がおすすめです。
【メリット】
1ヶ月の育休は、女性の育休と比較するとかなり短い期間と言えます。
しかし、「男性の育休が盛んではない会社」「なかなか上司に男性の育休を取得したいと言い出しにくい職場」「繁忙期で育休が取得しづらい場合」に、1ヶ月以内という短い期間の育休がおすすめです。
1ヶ月以内の育休は男性でも取得しやすいのがメリットと言えます。
【デメリット】
一方で、1ヶ月以内という短い育休期間だと、なかなか妻をサポートするのは難しいことも…。
赤ちゃんとの生活になかなか慣れず、あっという間に育休が終わってしまったと感じる男性も多いでしょう。
【男性の育休】おすすめ期間|半年
男性の育休期間として、半年(6ヶ月)取得するのもおすすめです。
【メリット】
産後で弱ったパートナーの回復サポートができます。
半年であれば家事も上達するため、夫婦で役割分担がしっかりとできる可能性が上がりますし、共働きになった際の土台づくりにも有効です。
妻にとっても男性が6ヶ月育休を取ってくれると育児や家事の面で安心できるはずですよ。
【デメリット】
ただし、6ヶ月会社を休むことになるため会社からは給料がもらえません。
その代わりとして育休手当がもらえますが、これは育休前の給料と同額ではないのです。
半年の育休であれば、
休業開始時賃金の日額×支給日額(30日)×67%
が育休手当として支給されます。
育休前の給料の67%が支給されるということです。
つまり育休を取得すると収入が33%減少するということになります。
【男性の育休】おすすめ期間|1年
男性の育休としておすすめの期間として1年が挙げられます。これは男性の育休のなかでも長期間です。
【メリット】
1年間の育休期間であれば、じっくりと妻と子どもに向き合うことができます。
早い子であれば言葉を覚え始める時期なので、男性が1年育休を取得することで子どもの成長を間近で感じることができるでしょう。
特に第一子だと妻が育児に慣れないこともあります。
男性が1年育休を取得することでふたりで乗り越えられることも多く、妻としても心強く感じるはずです。
【デメリット】
会社によっては男性が1年間育休を取得することに理解がない場合もあり、取得できない可能性も…。さらに収入面でもデメリットがあります。
育休手当は半年以内であれば、67%とお話ししましたが、半年を過ぎると50%に減るのです。
半年以降の育休手当
休業開始時賃金の日額×支給日額(30日)×50%
つまり育休取得前の給料の半分に収入が落ちるということです。貯蓄がある程度ないと男性が1年間育休を取得するのは難しいかもしれません。
また1年間育休を取得することで、会社復帰したときに環境が変わっていてすぐに慣れないこともあり得るでしょう。
【男性の育休】期間の決め方のおすすめは?
男性の育休手当の期間の決め方のおすすめをご紹介します。
男性の育休期間の決め方のおすすめ|妻と相談をして決める
男性の育休が短くても問題がないのか、収入が落ちてもいいから半年以上など長期間の育休を取ってほしいのか、聞いてみましょう。
両親、または義両親と同居している方は、両親、または義両親にも相談することをおすすめします。
男性の育休期間の決め方のおすすめ|会社とも相談して決める
妻や両親(義両親)と相談して希望する育休期間を決めた場合は、会社の直属の上司にも相談をしましょう。
その際に、「すでに妻と相談して決めた育休期間であること」を伝えるとよいですよ。
例)
「妻とも相談をして決めた結果なのですが、育休として〇〇日お休みさせていただきたいです」
男性が育休を取得する場合は、会社で働く人員が減ることになります。育休期間中は同僚などがその仕事をフォローすることになるため、ある程度職場に影響が出るのです。
そのため、会社にも育休期間を相談することをおすすめします。
夫婦で育休期間を決めた場合は、早めに会社に相談をしてください。
【男性の育休】育休の期間とは
男性の育休期間は、子どもが生まれた日から子どもが1歳になる誕生日の前日までです。
つまり1年間休みを取得することができます。
【男性の育休】期間の延長が可能です
すでに紹介したように、育休は子どもが1歳の誕生日を迎える前日までです。夫婦で育休を取得する場合は、パパ・ママ育休プラスを利用して子どもの年齢が1歳2ヶ月になるまで延長可能です。
参考:厚生労働省
このように感じる場合は、必要に応じて延長をしましょう。
育休を延長する場合は、会社にも理解されるように、延長理由も会社に伝えることをおすすめします。
【男性の育休の実態】実際はどれくらいの期間育休を取得しているのか
実際に男性がどれくらいの期間育休を取得しているのかまとめていきます。
統計データは以下を参考に記載しております。
【男性の育休の実態】育休取得時期
平成30年度の調査では、子どもの生後8週間以内に育休取得をした男性は46.4%でした。
半数近くの男性が、子どもが生まれて2ヶ月以内に育休を取得しているのです。これは産後間もない妻のサポートするためだと考えられます。
子どもが生まれた直後の育休であれば、入院中の妻のサポートや退院サポートもできます。
【男性の育休の実態】育休の取得期間
平成29年の調査では男性が育休取得した期間として、3日以内という回答が43.1%にまでのぼりました。
しかし、これはあくまで実際に取得した日数であり、希望していたものとは異なる可能性があります。
【男性の育休の実態】男性は希望の期間の育休が取得しにくい
育休を取得した男性のうち、希望通りの育休が取得できなかったと回答した男性は14.0%。
希望通りの育休が取得できなかった男性のうち、そもそも希望していた育休期間が「8日から1ヶ月以内」と回答した人が49.6%でした。
【男性の育休の実態】育休取得したいのに取得できないこともある
平成30年の調査では、育休を利用したかったものの利用しなかったという回答が24.7%でした。
会社に男性の育休への理解がなくて取得できなかった、経済的な問題で取得できなかった、などの背景があると考えられます。
男性の育休はこれから増えていく可能性が高い
男性の育休の実態として、希望する育休期間が取得できない、育休を取得したかったのにできなかった、という意見があると前述しました。
これから男性の育休についての状況が改善していく可能性が大いにあります。
育休取得状況公表の義務化
令和5年4月1日から、従業員数1000人以上の会社で、育休取得状況を公表することが義務付けられます。
参考:厚生労働省
育休取得率が低い企業は、これから社会の風当たりが強くなることが考えられ、多くの企業が男性の育休を積極的に推進していくでしょう。
男性の育休取得率が年々増加している
男性の育休取得率は年々増加しています。
平成8年0.12%、平成22年1.38%、令和元年7.48%と増えています。
希望通りの育休が取得できる男性、1年間の育休を取得する男性がこれからもっと増えていくでしょう。
まとめ
男性の育休期間としておすすめなのは、1ヶ月以内の短期、半年、1年です。
男性の育休期間は妻、両親(義両親)と相談して決め、その後会社にも相談をして決めるとよいでしょう。
育休期間は会社からの給料はなく、代わりに育休手当が発生しますが、育休前の給料がそのまま育休手当としてもらえるわけではありません。
育休を取得すると収入は減るので、経済面のこと、育児のことどちらもよく考えて育休期間を決めてくださいね。
おっしまーい^^