プレスリリースとは、報道機関に向けた、情報の提供・告知・発表のことです。
具体的には、「新商品」「新サービスの発表」「人事交代」「組織変更」「決算」「社会的活動」「不祥事」まで、企業がテレビ、新聞、雑誌、ニュースサイト等のメディアに向けて広く発表する「公式文書」であり、広報活動のひとつです。
この広報活動は大手企業が行ってきた手段でしたが、インターネットの普及により、安価で手軽に始められるようになってきています。個人や中小企業の広報担当者がいなくても、広報できるようになりました。
メディアが活用しているこのプレスリリースを活用すれば、広報PRにとても役立ちます。
今回は、広報がいなくても書けるプレスリリースの書き方とテンプレートを解説いたします。
- プレスリリースの書き方とポイントの解説
- よいプレスリリースとは
- 自分で書けるプレスリリースのテンプレート
プレスリリースの書き方 ポイント解説
膨大な情報の中から、自分が発信したプレスリリースをチェックしてもらうためには、注目されるプレスリリースを届ける必要があります。
フォーマット
フォーマットはA4縦の横書きです。一枚に収めましょう。受け取る人は膨大な量を毎日たくさん読んでいますので、できるだけ簡潔に1枚にまとめるのがコツです。
わかりやすく、興味を引くような内容に絞り、余白も作りましょう。ぎゅうぎゅうの文字は読む気がなくなってしまいます。まずは読まれることを心がけましょう。
※芸能人の結婚のごあいさつのお知らせのA4のファックス文書などもプレスリリースになります。
構成
構成は以下のとおりです。
- タイトル
- リード
- 本文
- データ(詳細情報)
- お問い合わせ先
タイトル | 目に留まるキャッチーなわかりやすいタイトルをつけましょう。 |
リード | 5W2H(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どうやって、いくら)を1文〜3文(150〜180字)。プレスリリースの要約。 |
本文 | 簡潔にまとめるタイトルやリード文に対して、十分な情報量と読みやすさを。 |
データ(詳細情報) | 時、所、価格、商品名、URLなどの詳細情報、商品画像など。 |
お問い合わせ先 企業情報 | 問い合わせ先(社名/住所/電話番号/メールアドレス/担当者名)は必ず記載。間違えて記載すると連絡がきませんのご注意ください。 |
よいプレスリリースとは
マスコミメディアの人はとても忙しく、毎日たくさんのメディアに目を通しています。そのため、まずは読んでもらえるプレスリリースを書く工夫が必要です。
わかりやすく、誤字脱字がないということは当然のことですが、メディアの人の目に留まらなければ始まりません。大手企業には広報専門の人がいて、プレスリリースを担当しています。個人や中小企業で、広報専門の人がいない、あるいはプレスリリースを始めたばかりの人は、大企業の広報と切磋琢磨しなければなりません。
以下の点を意識すると、よいプレスリリースになります。
- ニュース性やトレンド性(なぜ今それを発信する必要があるのか)
- 専門性や客観性のあるデータ(数字で具体的に)
- 画像(商品がどのように使われているのかなど)メディアが使える画像が望ましい
- 誤字脱字がない
- 情報正誤
工夫すれば、自分でもプレスリリースを書くことができます。加えて、オリジナリティを出すことも可能でしょう。
そうはいっても、書き方がわからない…。では、いくつかのシーンを想定してテンプレートをご紹介していきますね。
以下はあくまでも一例となります。
プレスリリース発行の目的によって、柔軟に変更しながらよりよいプレスリリースを書いてくださいね!
自分で書けるプレスリリース テンプレート
ここでは、中小企業や飲食店などで使われることを想定したテンプレートをご紹介いたします。
新商品発売・新サービス提供のテンプレート
新商品や新メニューなど、新しいサービスを提供するときにおすすめのテンプレートです。
■タイトル
【製品/サービスの特徴】「製品名」を〇月〇日より〇〇開始
■概要
【社名】(代表取締役:○○)は、〇〇できる「名称」を《◯年◯月◯日》より発売いたします。今回発売するのは(商品説明を簡潔に追記)
【URL】:
【商品名】の3つの特徴
1.
2.
3.
【商品名】誕生/実施の背景*オリジナリティを盛り込む重要なポイントです
【商品名】の使い方/利用シーン*具体的な画像をいれましょう
「先行販売方法など」*特典も明記
販売開始日:
販売方法:
URL:
「名称」製品概要
発売開始日:
価格:
販売方法:
販売店:
社名について(主に行なっている事業や会社の成り立ちについて)*簡単に紹介
■会社概要
会社名:
所在地:
代表者:
設立:
URL:
事業内容:
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
<社名、部署名、担当者名>
TEL:
e-mail:
イベント告知のテンプレート
企業ではイベントを開催します。その目的は参加者との交流を深めるためなので、集客には力をいれたいところです。
イベントは一度だけではなく、形を変えて数回開催されます。そのため、一度作成したプレスリリースは、日にちやタイトルを変えて同じ雛形を何度も使用することもできます。
■タイトル
【〇〇のイベント/セミナー「イベント名」を◯月◯日に【会場名】にて開催】
■概要
【社名】(代表取締役:〇〇)は、【イベント・セミナー特徴】が出来る「イベント名」を〇〇年◯月◯日に開催します。
【URL】:
【イベント】詳細
【イベント名】実施の背景*オリジナリティがでるところを簡潔に記載
タイムスケジュール
登壇者プロフィール*画像とともに紹介
■「イベント」実施概要
イベント名:
開催日:
会場名:
アクセス:(住所と最寄り駅からの所要時間)
申し込み方法:
参加費:
社名について(主に行なっている事業や会社の成り立ちについて)*簡単に紹介
■会社概要
会社名:
所在地:
代表者:
設立:
URL:
事業内容:
【お客様からのお問い合わせ先】
《問い合わせ先名称》
TEL:(受付時間)
e-mail:
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
<社名、部署名、担当者名>
TEL:
e-mail:
キャンペーン告知のテンプレート
顧客のリアクションを獲得するために効果的なのは、プレゼントキャンペーンです。コラボしてキャンペーンを行い、顧客に販促を促します。
潜在顧客へのアプローチよりも「販売・来店の促進」と直接的なリアクションを目的としています。
商品のシールを集めて応募するとプレゼント、新製品発売記念に豪華商品、応募者全員にプレゼントなどのキャンペーンなどが一般的です。
■タイトル
【キャンペーンを行う理由、当たるプレゼント、キャンペーンについて明記】
■概要
社名(代表取締役:〇〇)は、【キャンペーンを行う理由、当たるプレゼントの例、どういったキャンペーンについて明記】「名称」を〇年〇月〇日より開始いたします。(対象者、参加方法を簡潔に明記)
【キャンペーンページURL】:
■キャンペーン詳細*コラボの場合はコラボ先についても詳しく説明
応募条件:
応募方法:
応募締切り:◯年◯月◯日
商品:
注意事項:
■新製品発売などある場合
【製品名】の使い方・利用シーン*画像でわかりやすく
【「名称」製品概要】
価格:
販売方法:
販売店:
【社名】について(主に行なっている事業や会社の成り立ちについて)*簡単に紹介
■会社概要
会社名:
所在地:
代表者:
設立:
URL:
事業内容:
【お客様からのお問い合わせ先】
《問い合わせ先》
TEL:
e-mail:
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
<社名、部署名、担当者名>
TEL:
e-mail:
クラウドファンディングのテンプレート
中小企業が新しい事業を展開したいときに、クラウドファンディングを利用することがあります。
クラウドファンディングもプレスリリースを活用して広報PRすることで、目標金額を達成しやすくなります。
■タイトル
【〇〇できる〇〇 クラウドファンディング ◯月◯日スタート】
■概要
○○を行う株式会社○○(所在地、代表[または役職名])は、○○ができる「○○○○」の先行予約販売をクラウドファンディングサイト「○○○○」にて○月○日(○)に開始します。
「○○○○」クラウドファンディングサイト:URL
■開発背景[リード文]
<例>
*お客様の声に応えてサービスを改良
*開発者の想い(〜の悩みを解決したい)
*世の中の動きに対応したサービス
■特徴[目安:3~4項目・2~3行程度]
<例>
*既存サービスの違い・ポイント
*こだわり・オリジナリティ
*強調したいことの紹介
*利用すると変わる未来
■リターンについて
<例>
1,000円:当社記念品
5,000円:当社製品5,000円相当
10,000円:当社社長との食事会
■プロジェクト概要
プロジェクト名:
期間:
URL:
【製品概要】
商品名 :
内容 :
サイズ :
カラー :
素材 :
販売場所:
■会社概要(主に行なっている事業や会社の成り立ちについて)*簡単に紹介
社名 :
代表者 :
所在地 :
設立 :
事業内容 :
資本金 :
URL :
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
<社名、部署名、担当者名>
TEL:
e-mail:
会社事業のテンプレート
会社事業のプレスリリースには、人事、社会貢献活動、採用、決算、会社設立などがあります。主に会社をアピールするプレスリリースです。
企業は会社について、広報していくことも大切ですが、顧客によい印象を与えるために社会貢献に役立つことをしていることもアピールを忘れずに。これはマスコミにもとりあげられやすいです。
■タイトル
【実施する内容】「プロジェクト名」を実施
社名(代表取締役:○○)は、【目的/目標】の為に「名称」を〇年◯月◯日より実施いたします。
【URL】:
■実施内容
■取組に至った背景(簡潔に記載)
【社名】について(主に行なっている事業や会社の成り立ちについて)*簡単に紹介
【会社概要】
会社名:
所在地:
代表者:
設立:
URL:
事業内容:
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
<社名、部署名、担当者名>
TEL:
e-mail:
まとめ
プレスリリースの書き方やポイント解説を解説しました。よいプレスリリースを書けば、マスコミに取り上げられて、驚くほどの反応を得ることができます。それがプレスリリースの醍醐味です。
プレスリリースは広告と違い、多額の費用はかかりません。ぜひ自分で書けるプレスリリースのテンプレートを使って、広報PRにお役立てくださいね。