12月2日に告知を出してから、この1週間、本当にさまざまなお声をいただきました。
常連の方々からは惜しむ声や応援の声をたくさんいただき、この決断が本当に良かったのか…と心をざわつかせながら咳も止まらず、心も体も騒がしい1週間でした(地味に風邪を引いていた私)
ただ、あの告知だけではあらゆる方向で憶測を生んだり、「みらいきってなくなるの?!」と思ってしまわれる方もいて、きちんと私の言葉で書こうと思いながら、気づけば1週間が過ぎてしまいました。師走…
まず先に、みらいきってはこれからもあの場所にあるし、スタッフもあの場所にいます。カフェも営業日数やスタイルは変わりますが、なくなるわけではありません。
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みらいきっては、元々私が10年前にはじめた事業を、株式会社みらいきってとして5年前に法人化させた会社です。
コワーキングカフェは2年前にオープンさせました。「こどもの側で働こう」をコンセプトに掲げたのは、私自身の経験や、保育園でもなく在宅ワークでもない、新しい場所を作りたいという思いでした。
△オープン直前のみらいきって
実際オープンしてみると集客はうまくいき、姉とくみさんのおかげで常連さんも増え、お店はいつも、ほぼ満席状態。
順風満帆に見えていたと思いますが、最初の一年目は大赤字でした。
満席なのに?!と思われると思います。私も同じことを思いました「満席なのに!(驚)」と。
理由はシンプルに、営業時間の短さとキッチンの属人化です。みらいきっては、夕方と土日は営業していません。というより、できないというのが本音です。
オープン一年目は、夜も営業できないか試行錯誤したり、土日…何なら私がキッチンに…(殴)と本当に試行錯誤の日々でした。
好きなものを作りたい姉vs利益率が気になる妹のバトルもありました。殴り合うことはありませんでしたが、殴り合ったら、多分3歳という歳の差が響いて、姉にボッコボコにされていたかもしれません。腕相撲は私の方が強いです。
ここら辺、お客様の立場だったら姉の気持ち、経営者だったら私の気持ちがわかるという感じでしょうか。
私は利益を残してお店を健全に回すこと、潰さないこと=優しさ。
姉はお客様に喜んでもらうためなら多少高くても買うし、一品多く作る!という優しさ。
どちらが正しいという話ではなく、どちらもそれぞれの想いがあり、尊重し合う形で2年間やってきたと思います。
ちなみに、本当に姉妹なのか疑惑を持たれたことがあるのですが、今年のお正月に実家で撮った写真。間違いなく姉妹です。
それだったら夜や土日もオープンしたら…と単純に思ってしまうのですが、そんな簡単なことではなく、集客もうまくいき常に満席なのに営業時間の制限により、利益はあまり出ていないという不思議な状態でした。
ここが一年目の出来事です。
△イベントもたくさん開催しました。
文章で書くと数行のことなので、書いている自分でさえも「そんなのイージーモードで乗り切ればいいじゃん」と思うのですが、本当にどうやったら営業時間を増やせるのか、属人化してしまったキッチンを仕組み化できるのか悩んだ1年でした。
一年目の後半には、お店の赤字を補填するべく本業に力を入れるようになりました。振り返ると、ここの判断は間違っていなかったと思います。
結果的に、本業でどんどん仕事をとり、お店で出した赤字を補うほどの利益を出し、2年目は黒字へ転換させていきました。
商談や出張も多くなり、常連の方にはこの頃から、レアキャラと言われるようになるほど忙しい日々を過ごすことに。
2年目は会社全体では黒字となりましたが、カフェ部門は相変わらず赤字でした。
本業の黒字とカフェの赤字。このアンバランスな上に成り立つ事業について、一時期は本業で補填できるからいいやと思いつつ…。ただ、もう1人の私は、この課題をいつまで無視し続けるんだろうと、小骨が引っかかったような、取り除けない違和感として常に胸に残っていました。
私の考える会社とは、利益を出し社会に還元すること。
関わることで幸せになる人を増やすこと。
融資していただいた銀行に対しては、キチンと毎月の業績を報告し、返済をすることです。
- カフェに足を運ぶことを心待ちにしてくださるお客様の存在。
- 業務が属人的になり、なかなか休みを取れずにいた姉の姿。
- 「みらいきってで働くのが楽しい」と話してくれるスタッフたち。
- 会社として利益を安定して出し続けること。
課題や選択はたくさんあって、そのどれを選ぶのも自由で、ただ、自由の裏側にはいつも責任が伴うことを忘れてはいけないと思っています。経営者というのは、その選択の連続なのだと思います。
お店をオープンしてから2年間は、自分の計画の甘さと管理能力のなさを情けなく思うことが多かったです。それと同時に、どんな局面にいても数字と向き合い逃げなかった自分と、転ぶ時も冷静に、前向きにしか倒れなかった自分の強さとも出会った気がします。
一つの場所というのは、それがお店であれ、会社であれ、家庭であれ、そこにはそれぞれの期待があり、楽しさがあります。それらは最初からあるものではなく、課題が生まれ、それに向き合い、試行錯誤する過程の中で少しずつ築かれていくもので、それが居心地のよさとなり、その場所を特別なものにしていくのだと思います。
みらいきってもそんな風に、地域の皆さまやスタッフにとって居心地の良い場所にこれからもしていきたいと思います。
何気にここが1番気になるポイントであろうという、店長の姉と、カフェスタッフのくみさんですが、もちろんこれからも、みらいきってのスタッフとして一緒に働きます。
実はあまり知られていないのですが、姉はカフェをオープンするまで、株式会社みらいきっての事務スタッフをしていました。狭い事務所で、姉妹で仕事していた頃も楽しい時間でしたが、カフェで店長として接客している姿を見て、ほんとにすごいなと尊敬の眼差しでした。
△姉と2人で仕事していた事務所。何気に2階建てである。
今後は、みらいきって専属シェフとして、月一のカフェイベントはもちろん、福利厚生としてスタートする社員食堂のキッチンや、みらいきっての広報も担当します。
みらいきっては私含め10名の会社なのですが、次の採用では姉の料理が食べたい!だから働きたい!という方も出てくるだろうなぁと密かに思っています笑
くみさんについても意外に知られていないのですが、午前中1時間は、みらいきっての事務所で事務仕事をしています。実は、カフェと事務所のハイブリットで働いていました。
くみさんが事務所に入ってくるだけで癒しの空気が流れるので、私は心の中で「これがマイナスイオン…」と思ったりしているのですが、今後はそのお仕事の時間が少し増える形になります。
△姉&くみさん
お客様にとって馴染み深い2人は、今後も変わらずみらいきってにいるので、いつでも遊びに来てほしいです。
カフェイベントだけでなく、ワークショップやセミナーなどのイベントも引き続き、開催していきます。
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少し2年前を振り返ってみると、あのとき「そうだ!コワーキングカフェを作ってみよう!」と、京都に行くようなノリと勢いで、えいやっ!と、博打のような一歩踏み出さなかったら、今のみらいきってはありませんでした。
日々生活をしていると、目先のことに囚われて、損か得か考え出し、一歩踏み出すことに躊躇してしまいがちですが、選んだ先を正解にするのか失敗で終わらすかは自分次第な気もしています。失敗しても、リカバリーして結果良い方向になれば、正解です。そう考えると人生、大抵のことは正解な気がしてきました。不思議だ…
さて、「みらいきって」という会社名には、『自分が発する言葉、行動には「みらいきって」が貼られていて、それがみらいの自分に届くとしたら、どんな言葉を使い、どんな行動をしますか?』という意味が込められています。
みらいきってに訪れるお客様にも、日々の生活があり、悩みがあり、さまざまな選択を繰り返し、その延長線上に今があると思います。そんな日常の中で、ほっと一息つける場所として、みらいきってを選んでくださっていたこと、改めてありがたく思います。
1月から営業日数は変わりますが、今後もほっとひと息つける場所であることは変わりないので、みんなでほっとしましょう…(急に雑なまとめになる奴)
何も変わらないです。
姉は相変わらずニコニコとあの場所にいますし、くみさんも丁寧に対応してくれます。私も相変わらず座ったままじーっと見つめたりして、お客様を怖がらせます(視力低下中)。スタッフもいます。これからも変わらず、だけど少しずつ変化し続け、より良い会社、地域にとって必要とされるお店であり続けます。
△みらいきってのスタッフと。ホームページに使う写真の撮影だったけど天気が悪い。
雨女がいるはず。
何をどう伝えるのが正解か、どう伝えるべきか考えましたが、変に考えすぎると調子に乗っていい格好したくなるので、一気に書きました。支離滅裂な感じになってしまったかもしれませんが、誤字脱字だけはないように、チャットGPTにみてもらったので安心です。
みらいきっては今後も、掲げた理念に向かって進んでいこうと思います。
仕事中に、家族をふと思い出して心が温かくなるような。
家族といるときに、仕事のことをふと思い出し「頑張ろうっ!」と前向きになれる推進力をもてるような。
どちらも大切に、どちらも全力で楽しんで、イキイキと働く人が一人でも増えるよう、これからもそんな社会を変える力を持つ会社であり続けたいと思っています。これからも応援していただけると嬉しく思います。
おしまい。