案外知られていないし、私も別に言わないし、別に知ってほしいとも思ってないのでご存じない方も多いと思いますが、2年前から茨木商工会議所で専門家相談員をやっております。
主に集客や広報のご相談を受けることが多く、今月は3件対応させていただきました。
いつも菩薩のごとく、ただただ静かに話を聞き、そっとアドバイスを差し上げています。
ただ、こう、いろんなご相談を伺っていて、たまに、たまに。思うことがあるのですが、それがこちらです。
結論。
そんな、すぐに結果が出るわけないやろ。
(菩薩の心の声)
何でもそうですが、結果なんてすぐには出ないのに、焦るあまりよくわからないビジネスに手を出したり、目の前の大事なことを投げ出してしまう。
結果、まわり道してしまう。
私も起業して10年。
本気で大事だと感じているのは、「やるべきこと」を静かに、粛々と積み重ねること。
感情に振り回されず、淡々と行動を続けることです。
嬉しいことがあれば舞い上がり、うまくいかなければ地面にめり込み。
そのたびに仕事のスピードが落ち、気分が落ち着かないのは、はっきり言って時間の無駄です。
売上が伸びても、淡々と。
赤字でも、淡々と。
どっかに金落ちてねーかなとか、思いながら。
誰に見られていなくても、淡々と。
やってるアピールとかは、ぬかりなく。
器の小ささと煩悩を隠せずとも、それでも淡々とこなすのです。
「淡々とこなす」というのは、感情を無視することではなく、悲しい日も、焦る日も、悔しい日もあり、でも、その感情に飲まれずに、“自分が選んだ行動”を静かに続けることだと思うのです。
大きな成功は、派手なスポットライトの下じゃなくて、スポットライトの外側で積み重ねた日々から生まれるものだと思うのです。
感情は波。
行動は選択。
そして、
「淡々とこなす人」だけが、未来を選べる。
そんな美談を、市役所の対応にキレ散らかした大人気ない私が、したり顔で語るのだから人生は面白いのです。
おしまい