おしごとフェア開催のきっかけと今後について
先日、「第3回 子育て世代と企業をつなぐおしごとフェア〜この街で働く」を開催しました。
「こんなイベントを主催するなんてすごいですね!」
というお声をいただくこともあり、完全に調子に乗りそうなのですが、このイベントは4年前の私の思いつきと、とち狂った行動力から始まったものなので「よく3回も続けてこれたな」と別の角度の感動の波がすごいです。
そんなわけで今回は、みらいきってが開催する「おしごとフェア」が一体何なのかについて、その始まりと、イベントを続ける理由について書こうと思います。
おしごとフェア開催のきっかけ
あれは、4年前の夏でした(遠い目)
セミも鳴いていたように思います(地面にひっくり返るセミを思い出しながら)

おしごとフェアは、キャリア面談をした方のこんな一言から始まりました。

4月から働こうと思っているのですが、子育てと両立できるか不安。出産前とは違う業界で働いてみたいと思っているけれど、転勤してきたばかりで地域にどんな会社があるのかよく分からなくて
そんなことをおっしゃっていました。
この日もセミは元気に鳴いていたように思います…(やかましい)

その言葉を聞いて、ふと思いました。
地域の企業と、子育て世代が実際に触れ合える場所はあるのだろうか?
新卒や第二新卒、技術職などを対象にした合同企業説明会は、大手企業や人材会社によって数多く開催されています。
一方で、子育て世代の再就職をテーマにした企業との出会いの場は、それほど多くありません。
なぜだろうと考えて、私なりに行き着いた答えが、「事業として成立させるのが難しいから」でした。
企業にとって、高い採用費を払ってでも採用したい人材が集まる場所には、大きな市場が生まれます。
一方、パートタイムや時短勤務の採用では、企業側も採用費をできるだけ抑えたいと考えます。出展料を高く設定することも難しく、民間企業が合同企業説明会として継続的に運営するには、マネタイズしにくい構造があります。
でも、事業として成立しにくいことと、地域に必要がないことは、まったく別の話です。
誰もやらないんだったら、みらいきってでやってみたらどうだろう。
大きな利益は期待できなくても、市や地域のさまざまな機関から後援をいただき、収支がトントンくらいで開催できれば、それでよいのではないか。でも、どうやって後援ってもらうんだろう?
そんなことを考えて、考えて、考えた私は、
「そうだ!市長に会いに行こう!」
と思いました。よく分からないことは、市の一番偉い人に話を聞いてもらえれば、何か道が開けるかもしれないし、あわよくば協力してくれるかもしれないし。
そんな感じで会いに行きました。
この行動にタイトルを付けるとするならば
「いま、会いにゆきます」(やかましい)

市長も内心ドン引きだったと思います。「誰なんだこいつは」と。
私も思いました。「市長って、本当に実在する人だったんだ!」と(広報誌などでは拝見していた)

コロナ禍でした。ちゃっかり写真も撮っていただきました。
やります!と宣言してからは、とにかく大変でした。私ではなくスタッフが大変でした。
「あと3ヶ月後くらいに、おしごとフェアというイベントをやるんで!立命館の会場、押さえましたんで」
とか言い出した私を、周りはどんな目で見ていたのか知りませんが、スタッフのファインプレーで無事開催することができました。こうやって、実践の中でチームビルディングを叩き込んでいくスタイルの会社です。ということにしておきたいです。

懐かしき、第一回目おしごとフェアの様子
継続し続けることの意義
出産や育児によって、一時的に仕事から離れたとしても、経験や能力を持つ人はたくさんいます。
その人たちにもかつて、企業が多くの採用費をかけてでも「ぜひ入社してほしい」と考えた新卒時代がありました。
そして、企業で働き、さまざまな仕事を経験し、結婚や出産を迎え、子育てという新しい生活に入っていきます。そして子育てが始まると、それまでの価値観が覆されるような出来事が、毎日のように起こります。
子育て期間がブランクというのは社会の側に残っている思い込みな部分もあり、子育て期間を経験して働く人の柔軟さや、優しさは企業にとってもプラスになることの方が多いです。
人手不足倒産という言葉が生まれるほど、人材は企業の未来を左右する重要な経営資源だからこそ、地域の企業と子育て世代が出会い、お互いを知る機会をつくることには、大きな意味があると考えています。
見切り発車で始めたイベントも、継続すれば、それは見切り発車ではなく、企業や地域の人を新たな場所や可能性へ連れていく「各駅停車の電車」くらいにはなれているかな〜と思っています。
まずはやってみること、やり始めたことを試行錯誤しながらでも続けていくこと。
その積み重ねが、誰かにとっての「働いてみよう」、企業にとっての「一緒に働いてみよう」という、最初のきっかけになればよいなと思います。

これから〜出会いの先にあるもの
せっかく採用に至っても、働き続けることが難しい職場だと本当の解決にはなりません。
採用した人が安心して働き、自分の力を発揮し、長く働き続けられる環境をつくることも大切なことで、おしごとフェアが、企業と働きたい人をつなぐ「入口」だとすれば、その先にある職場づくりまで支えていくことが、これからのみらいきっての役割だと考えています。
相談しやすいこと。
働き方を選べること。
自分のキャリアを考えられること。
困ったときに、互いに支え合えること。
こうした職場は、子育て中の女性だけに働きやすい職場ではありません。
介護をしている人にも、若手社員にも、男性にも、管理職にも、そして経営者にとっても、働きやすい職場です。
女性が働きやすい職場をつくることは、結局のところ、誰にとっても働きやすい職場をつくることにつながります。
みらいきっては、これからもおしごとフェアを続けます。倒産しない限りは…!(不吉)
そして、出会いの場をつくるだけでなく、その出会いが「働き続けられる未来」につながるような取り組みも行っていきます。
4年前の夏、小さな思いつきと、とち狂った行動力で始まった本イベントは、たくさんの企業や地域の皆さま、そしてスタッフに支えられ、3回目を迎えることができました。
最初から立派な計画があったわけではありません。ほぼ思いつきだったので。
でも、
分からないから、市長に会いに行く。
決めたから、会場を押さえる。
困ったから、みんなに助けてもらう。
きっとこれからも、思いつきと行動力で周囲を困惑させてしまうのだろうと思います。そういえばつい1週間くらい前にも、同じような出来事があった気がします。怖すぎる。
それでも、動いたからこそ出会えた人がいて、生まれたご縁がありました。
これからも、みらいきっては、この街で働きたい人と、よい会社をつくりたい企業の間に立って、誰かの「働きたい」と、企業の「一緒に働きたい」が出会い、その出会いが長く続いていくように。
これからも、この街にたくさんの「きっかけ」を届けていきたいと思います!


