ブログを運営していると、書籍のレビュー記事を書いたことがある人は多いかと思います。
書評は「ブックレビュー」とも言われることから、書評と書籍レビューは同じであると考えるのは間違いではありません。しかし、自サイト(ブログ)に載せる書籍レビュー記事と、外部から依頼される書評では書き方が少し異なるのも事実です。
というわけで今回は、ブログでも使える、「書評の書き方」について解説していきます!
ブログで書く書籍レビューと、依頼されて書く書評は同じ書き方?
基本的に書籍レビューと書評は、書き方に関しての違いはありません。
ただ、ブログで書く場合は、あくまで感想であり、ネタバレしない程度の概要であれば特に縛りはなく自由に書くことができます。
ライターをしていると、書評の依頼が外部から入ることは多々ありますが、その場合、ただ感想を書き記すだけでなく目的は「書籍の魅力を読者に伝え、興味を持ってもらうこと」。なので、ただ自由に感想を書けば良いというものではなく、例えばビジネス書であれば、
- 何に役立つ情報が書かれているのか
- 誰に役立つ情報が書かれているのか
- 作品や作者の背景
などもしっかり書くことが求められます。
ブログでの書評・・・自分が良いと思った本をオススメしたい!などの目的が多く、書き方に縛りはなく自由に書くことができます。
外部から依頼された書評・・・書籍の魅力を読者に伝えること・興味を持たせることが目的で、読者が書籍を買うとき・選ぶときの参考になるように書く。
書評の書き方:書くべきこと、書くまえに考えるべきこと
書評に書くべきことは以下の通りです。
- 作者について(歴史や背景)
- 作品について(どういう経緯で書かれたものか、ジャンルや秘話など)
- ネタバレしない程度の概要
- 自分の考えや、評論
- まとめ
書評を書くまえに考えるべきことは以下の通りです
- どんな立ち位置から書くのか(自分は誰なのか)、誰に向けて書くのか(ペルソナ)
- どういったジャンルの本なのか(ジャンルによって書き方が若干変わります)
- 自分が一番心打たれた台詞や言葉
一つ一つ解説していきます!
書評の書き方、最低限入れたい内容
著者情報、プロフィールなど
誰が書いた本なのか? というのは、実はとても重要なポジションを占めています。
どういう立場の人が書いた本なのか? によって説得力も違いますし、読者によっては
- 書いた人誰なの?
- どんな人?
- 受賞歴や職業は?
と、気になる人もいます。もちろん、書籍を購入すれば巻頭に書いてあったり、ネットで著者名を検索すれば出てきますが、書評の目的は、「書籍の魅力を読者に伝え興味を持ってもらうこと」なので、書かない理由はないですよね。
著者プロフィール例
- 著者名
- 出身地
- 受賞歴
- 職業(前職も含む)
- 本を書くに至った背景
- 書籍やネット上の情報から読み取れる、著者の性格など
作品について
ここで書籍の概要をネタバレしない程度に書くのも有りですが、内容以前の、作品全体の情報について書けると、より興味を持たれやすくなります。
- どういうジャンルの本なのか?
- 作品の誕生秘話(あれば)
- ビジネス書であれば、何に役立つのか、誰に役立つ本なのか
- 小説やエッセイであれば、読後どんな気持ちになる本なのか
概要について(ネタバレしない程度に)
書籍レビューや口コミを見る人は、「読後、他の読者の感想を見てみたい」という人もいます。なので、書籍レビューであれば、概要はすっ飛ばして自分なりの感想を書くのもありです。
しかし書評はあくまでも、書籍を読んだことのない読者に向けて書くものです。なので、いきなり感想から始まると
となってしまう恐れがあります。なので、ネタバレしない程度の概要を書き、批評や感想へ移るのがオーソドックスな形であると言えます。
自分の考えや批評、魅力を伝える
読者が一番知りたい部分でもあります。 ここでのポイントは、誰に向けて、どの立場で書くか? です。
同じ書籍でも、主婦が読んだ場合と、ビジネスマンが読んだ場合、はたまた夫が読んだ場合と見方は完全に変わってきます。自分のポジションはどこにあるのか? それを踏まえた上で、誰にオススメする気持ちで書けばいいのか? それを意識することで、より魅力的な書評になります。(以下で詳しく解説していきます)
また、「〜の部分が面白かった」「〜に感動した」ではなく、「何がどう面白かったのか」「そこに感動したのはどういう理由からなのか?」しっかりとその根拠を書くことで、より濃い情報を記すことが出来ますよ^^!
まとめ部分
最後にまとめです。ここはクロージングに当たる部分なので、客観性が求められます。
- 読む前後で、どう変わるのか?
- どんな人にぜひ読んで欲しいと思う本なのか?
- 自分が一番お勧めしたいポイントはどこなのか?
書評では最後に書籍へリンクを貼ることが多いかと思います。自然とクリックしたくなるような、サラッとお勧め感を出せると良いかな? と思います^^
書評を書くまえに考えたいこと
上記では書評の書き方について、解説していきました。しかし、そもそも書籍などのレビュー記事を書くのが苦手な人もいます。
実は私も、レビューやレポート記事はライティングの中でも一番苦手な分野です。
観察眼が鋭い人や、物事を突き詰めて考えられる人、自分の意見や意思がしっかりある人が書評には向いていると感じます。なので、人にあまり興味がなく、適当人間で、自分の意見や意思があまりない私は、そもそも向いてないのかも。
しかし苦手な人でも、書くまえにある程度の準備や考え方を知るだけで、書評は割とスッと書くことが出来ますよ!^^
自分のポジションと、誰に向けて(ターゲット)をしっかり決める
ここをしっかり決めていないと、全体的にフワッとした印象の書評になってしまいます。上記でも説明しましたが、自分のポジションを把握すること。
- 主婦目線
- ワーキングマザー目線
- ビジネスマン目線
- 夫目線
など「誰が書く書評なのか?」それによって、見せ方も見え方も変わってきます。そして、誰に向けて発信するのか
- 主婦目線で、世の夫にアピールする書評なのか
- 主婦目線で、同じ主婦に向けて共感を集める書評なのか
- 主婦目線で読んだけれども、ビジネスマンむけの書評だと感じたのか
自分のポジションを把握し、誰に向けてお勧めしたいと思っているのか?
ジャンルによって書き方が変わる
今から書評を書こうと思っている書籍のジャンルは何でしょうか?
- ビジネス書
- 小説
- エッセイ
- 自己啓発
など様々なものがありますが、ジャンルによって、伝え方も若干変わります。
- ビジネス書であれば、誰の何に役立つ情報が書かれてあるのか?
- 小説であれば、読者をワクワクさせる世界観を伝える必要があります。
- エッセイであれば、本の中身よりも、著者情報をより多くとることで興味を引くと良いでしょう
- 自己啓発本であれば、自分の悩みと照らし合わせた解決策から、読後どう変化があったのか
など、ジャンルによる書き方を知るだけで、読んでいる時からどこに意識を持てば良いのかがわかるので、
と思った時に、取っ掛かりやすくなります。
自分が心打たれた言葉や、魅力を感じたところ
これはよく言われることですが、書評を書く場合、読んでいる段階から付箋を貼る癖をつけると良いかと思います。
人によって、心打たれる言葉も魅力を感じる箇所も違います。読者は、そこを知りたいと思っています。
- この書籍の魅力は何だろうか?
- どんな言葉が散りばめられているのだろうか?
付箋を思わず貼ってしまう箇所というのは、自分自身も心を動かされた箇所になるため、感想や批評も書きやすくなります。
全体像をしっかり伝えて全体的な感想をしっかり伝えなきゃ! と思いがちなのですが、それは逆で、一部をより詳しく解説することで全体的な感想へと繋がります。
まとめ:書評の書き方はポイントを押さえるのが大事!
書評の書き方
- 作者について(歴史や背景)
- 作品について(どういう経緯で書かれたものか、ジャンルや秘話など)
- ネタバレしない程度の概要
- 自分の考えや、評論
- まとめ
書評を書くまえに考えること
- どんな立ち位置から書くのか(自分は誰なのか)、誰に向けて書くのか(ペルソナ)
- どういったジャンルの本なのか(ジャンルによって書き方が若干変わります)
- 自分が一番心打たれた台詞や言葉
コツさえ掴めば、書評は簡単に書くことが出来ますよ!
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