出産は、ママのキャリアを大きく左右する出来事です。
出産後の働き方とひと言でいっても、産休・育休から仕事に復帰される方、再就職を希望する方など、さまざまな働き方が考えられます。
さらには、コロナ禍で変化を求められる昨今、緊急事態宣言での登園自粛などをふまえると、働くことそのものが大きく変わろうとしていますね。
コロナ禍で注目されるのが「在宅ワーク」です。出産後の働き方のひとつ、または副業としてもお考えの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、以下3つの視点から、出産後の働き方を考えてみましょう!
30代からのセカンドキャリアについては【30代女性】セカンドキャリア|雇用か起業か?結婚・出産・育休明けの働き方を考えようで詳しく解説しています。
- 今までの仕事に復帰する
- 再就職する
- 在宅ワークにチャレンジする
『産後』今までの仕事に復帰する
今現在、産休もしくは育休中で、復帰を予定されている方。子育てと仕事の両立はできるのか、不安な方も多いのではないでしょうか。
まずは、仕事に復帰をした場合、どのような働き方をすれば良いのかを考えてみましょう。
時短制度を利用して、まずは仕事と子育ての両立を!
育児休暇の終了をもって職場に復帰するときに活用したいのが「短時間勤務制度」です。
育児・介護休業法の改正により、会社には「短時間勤務制度」を設けることが義務づけられています。この制度はお子さんの3歳の誕生日前日まで、勤務時間を6時間に短縮できるよう定めたものです。(参考:厚生労働省|育児・介護休業法のあらまし)
【時短勤務の例】
フルタイム勤務時 | 9時から18時の8時間勤務(休憩1時間) |
時短勤務時 | 9時から16時の6時間勤務(休憩1時間) |
お子さんが小さなうちは、保育園に連れて行くだけでも大仕事ですよね。まずは時短勤務を活用して、仕事と子育ての両立を目指してみてくださいね。
時短勤務の注意点
働く時間が短縮される時短勤務は、働いていない時間のお給料は保証されません。時短勤務をすると、お給料が減ると知っておきましょう。
また、復帰直後に負担になりがちな年金保険料や健康保険料などの社会保険料についても、適切に手続きしてもらえるよう職場に確認しておくと良いですね。
- 減額になった給与額を基準に、各保険料を変更してもらう(「育児休業終了時報酬月額変更届」の提出)
- 年金保険料を減額したとしても、出産前の年金保険料と同額として取り扱ってもらう(「年金保険養育期間標準報酬月額特例申出書」の提出)
※()の届け出名は協会けんぽに提出する際の名称であり、職場が属する保険者によって異なる場合があります。
復帰後すぐは、お休みしても仕方ないと考えて
お子さんが保育園に通いだしてすぐは、どうしても病気でお休みが多くなります。特に低年齢のうちは、復帰後すぐの1ヶ月のうち、出勤できたのは数日だけなんてこともありえます。
病児保育や祖父母の力を借りて勤務ができるときもあれば、どうしても病児保育が満員であったり、預ける人がいなかったりと、勤務できないときもあるでしょう。そこは後ろめたく思う必要はありません。そういう時期だと割り切るようにしたいですね。
復帰後すぐは何かと無理しがちです。お子さんのことはもちろんですが、あなた自身のことも大切にしてくださいね。
「雇用関係によらない働き方」も考えて
仕事に復帰してしばらくすると、子育てと仕事の両立がうまくできて余裕ができたり、反対にうまくできなくて悩んだりするものです。そんなときは、「雇用関係によらない働き方」も考えてみてはいかがでしょうか。
コロナ禍により、雇用という今まで当たり前だったものが大きく揺らいでいます。
仕事に復帰した後も働き方の選択肢として、「雇用関係によらない働き方」のひとつである、在宅ワークを知っておいて損はないといえるでしょう。
『産後』再就職したい
出産を経て少し子育てが落ち着いた今、再就職を考えたいという方も多いのではないでしょうか。子育てのペースをつかめてきた時期は、子育てと両立ができる仕事を選びやすい時期でもあります。
まずは、出産後の再就職・仕事探しについて、どのような方法があるか確認してみましょう。
ハローワーク
仕事探しと言えば、やはりハローワークですよね。
求職するにあたり、出産時に退職されて受給期間延長の申請を行っている人は、忘れずに受給手続きを行うようにしましょう。
受給資格があるのにも関わらず、うっかり延長の申請を忘れていた方も、離職日の翌日から4年以内なら申請が可能ですので、ハローワークの窓口に確認してみましょう。
延長申請をするのが遅くなった場合は、所定給付日数のすべてを受給できない可能性もありますのでご注意ください。(参考:厚生労働省|受給期間延長の申請期限を変更します)
求職の際、子育て中のママに特化した仕事を探すなら、マザーズハローワークの利用もおすすめです。
無料保育ルームがあったり、子連れでの求人相談にも応じてくれたりと、求職のための保育所の利用が難しいときにも安心して利用できますよ。
求人情報誌での仕事探し
求人情報誌での仕事探しは、「子育てママ活躍中」といったカテゴリやフレーズを重視してみましょう。
子育て中の同僚が多い職場は、やはり心強いものです。
子育て中はどうしても、子どもの熱やケガなど予測ができない事態が起こりえます。そういった事態に理解がある同僚がいる職場は、子育てしながら長く働ける職場であることが多いですよ。
在宅ワークも検討するチャンス
少し子育てが落ち着いたときは、在宅ワークをはじめる良い機会です。
パート・アルバイトでの再就職をしながらも、副業として在宅ワークも行えば、より収入を増やすチャンスにもなりますね。
続いては、そんな副業としてもおすすめの在宅ワークについて紹介いたします。
コロナ禍で注目の新しい選択肢、在宅ワークをはじめたい
コロナ禍で注目を浴びている「在宅ワーク」。
在宅ワークは、その名のとおり「自宅で仕事をする」ということです。主にパソコンを使った仕事が多いので自宅だけではなくカフェや通勤中など、あなたの生活スタイルに合わせて働ける利点があります。
多様化する働き方において、出産後の仕事としてお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。副業としても、在宅ワークを行う人も増えています。[keikou]在宅ワークが軌道にのり、本業になる人も中にはいらっしゃいますよ。[/keikou]
とはいえ
と、分からない方が大多数だと思います。
結論からいうと、在宅ワークは簡単にチャレンジできます。
出産後の働き方において、在宅ワークのメリット・デメリット
在宅ワークは簡単にチャレンジできる!といい切りましたが、具体的な理由としては下記のとおりです。
- 好きな時間・好きな場所で仕事ができる
- 初期投資が少なくはじめられる
- クラウドソーシングサービスで、仕事探しも簡単
順に確認してみましょう。
メリット1:好きな時間・好きな場所で仕事ができる
出産後の働き方を考えたとき、
- 夫が転勤族で、仕事に就いたとしても退職を余儀なくされる
- 保育園に入園できず幼稚園に入園したが、なにかと行事が多く働き方に悩んでいる
- 子どもの通院などで、決まったペースでは働けない
- 保育園に入園できなかったが、仕事をしたい
など、さまざまな悩みがあります。
在宅ワークなら、どこに引っ越すことになっても、関係なく仕事が続けられます。日中の数時間、子どもが寝てからの数時間を有効に使って仕事を行う在宅ワークは、自分のペースで働くことも可能です。
これは出産後の働き方に悩む人にとって、画期的な仕事の方法といえるでしょう。
メリット2:初期投資が少なくはじめられる
パソコンを使った在宅ワークは、初期投資が少なく始められます。
必要なものは、以下の通りです。
- パソコン
- ネット環境
- メールアドレス
- 銀行口座
パソコンがあるお家でしたら、すぐにでもはじめられるのが在宅ワークのメリットです。
メリット3:クラウドソーシングサービスで仕事探しも簡単
インターネットが発達した今、在宅ワークのお仕事は、クラウドソーシングサービスで簡単に探せます。
クラウドソーシングサービスとは、仕事をしたい人と仕事をお願いしたい人をマッチングするサービス。
ネット上で全て完結できるので、仕事を探すために外出する必要もありません。
はじめての方には、登録者数ならびにお仕事の数も多い下記のサイトがおすすめです。
- クラウドワークス
- ランサーズ
まずは必要事項を登録して、どんな仕事があるか見てみましょう。
最初は簡単なアンケート入力やデータ入力などの、タスク業務からはじめてみましょう。慣れてきたら文章をうつのが得意な方はWEBライター、イラストが描くのがお好きな方はデザイン作成などのプロジェクト業務に進んでいくのがおすすめです。
あなたが取り組みやすい仕事を見つけてくださいね。
反対に、在宅ワークのデメリットは?
在宅ワークの最大デメリットは、自分との闘いといえます。
- ついテレビを見てしまう。
- ついおやつを食べながらスマホをいじってしまう。
- ついサボってしまう。
・
・
・
- ついお昼寝してしまう
- ついスマホゲームをしてしまう
- つい歌ってしまう
・
・
(エンドレス)
リラックスできる自宅であるということが、最大の敵になります。
自分なりの仕事開始のスイッチを作って、メリハリを持って仕事にのぞみましょう。最初は、なかなかうまくいかないかも知れません。少しずつ自分が働きやすい環境を整えていってくださいね。
まとめ:【出産後の働き方】3つの視点からチェック!あなたらしく働く方法を見つけよう
出産後の働き方として
- 今までの仕事に復帰する
- 再就職する
- 在宅ワークにチャレンジする
という3つの視点から、働く方法について考えてみました。
出産という大仕事を終え、子育てに奔走していると
という、漠然とした悩みを持つ方も多いと感じています。在宅ワークに関わらず、仕事を通じて達成感や報酬を得ることは、あなたの自信にもつながるのではないでしょうか。
あなたらしい働き方を見つけて、子育てにお仕事にと、よりいきいきした毎日を過ごしてくださいね!
おっしまーい!