20代〜30代の女性は、とにかくライフスタイルの変化が著しく、仕事について悩むことが多い年代でもあります。結婚し、子供がいる方もいるでしょうし、先の分からない不安定な情勢のため「これからの働き方」に個人で向き合っていく必要がありそうです。
今回は「30代の女性」に的を絞ったセカンドキャリアとして、キャリアプランの作り方や、直接雇用と起業それぞれのメリット・デメリットや注意点について解説します!
セカンドキャリアの見つけ方や取り組み方についてはセカンドキャリアとは?取り組みや見つけ方・世代別ポイントについて解説の記事がおすすめです。
- 30代女性のセカンドキャリア
- プランの作り方
- 雇用と起業、それぞれのメリットとデメリット
- 注意点
30代はライフイベントが盛り沢山!結婚、出産、育休明けからキャリアを考える
30代の女性といえば、以下のように、さまざまなライフイベントが目まぐるしく押し寄せる年齢でもあります。
- 結婚
- 夫の転勤
- 出産による退職
- 育休あけ
- ワーキングマザー
自分自身は、まだまだ…と思っていても、周りが結婚したり出産したりキャリアアップしたり、焦りを感じやすくなる年齢ともいえますよね。また、自身の結婚や出産によって、今後の働き方や生き方に迷う年齢ともいえます。
このようなきっかけを元に、次の働き方を考える人が多いことが分かっているのならば、まだ自分がその分岐点にたっていないとしても、今後を見据えてキャリア予測することができますね。
出産後の働き方については【出産後の働き方】3つの視点からチェック!『時短復帰』『再就職』『在宅ワーク』で詳しく解説しています。
30代の女性のセカンドキャリア|プランの作り方
ここからは、女性にとっての30代以降を見据えて、キャリアプランを作っていきたいと思います。とくに、以下のような方にとっては参考になると思います。
- 何の仕事をしたらいいのか分からない
- やってみたいことはあるけれど、自分に取り組めるのか心配
プランの作り方①:考える|ライフプランとキャリアプランをたてる
まず最初に考えるのは、セカンドキャリアとして「どんな仕事をするのか」よりも「今後、どういった暮らしをしていきたいのか」を考えましょう。
「今後」とは、範囲がアバウトでイメージしにくいと思いますので「3年後にどうなって居たいのか」を、以下を参考に考えてみて下さい。
- 住まいは?
- 家族は?
- 趣味は?
- 平日の過ごし方は?
- 休日の過ごし方は?
- 仕事の内容や役割は?
- 仕事での関りは?
- プライベートでの人間関係は?
まずは3年後の自分をイメージして、身近な未来を細分化して考えてみても良いですし、老後の暮らしやお金、資産形成から「これからの人生どう生きていきたいか」を考え、そこから長期的なキャリアプランを立てるのもおすすめです。
長期的なキャリアプランを考えるには『終活』がおすすめなのですが、それはまた改めて記事にしようと思います。
プランは1日で作り上げるのではなく、時間をかけて作ってみて下さいね。
プランの作り方②:自分の棚卸をする|自分に足りないものを明確にする
次はキャリアについて考えていきます。そのためには、以下の3点を中心に自分の棚卸しを始めましょう。
- その暮らしを手に入れるためには、どんな仕事が向いているのか
- その仕事をするためには、今の自分には何が足りないのか
- その足りない部分は、どうやったら補えるのか
手持ちのスキルを活かした仕事がしたい場合は、先ほど考えた3年後の暮らしと照らし合わせ「どのような働き方をするのがいいのか」についても考えてみて下さいね。
プランの作り方③:取り組む|身に付ける方法・学ぶ方法を考える
自分の進みたいキャリアや、そのために必要なスキルを知ることができたら「取り組み段階」に入りましょう。資格が必要な場合は、資格取得も視野に入れて考えてみると良いですね。
その場合
「何年かかるのか」
「費用はいくらかかり、準備できそうなのか・元はとれるのか」
「取得のための時間は算出できるのか」
を洗い出してみましょう。
もし目処が立たない場合は、どうやったら目途を立てることができるのかも考えてみて下さいね。情報を多く集めれば、そのなかにヒントが眠っているかもしれません。
セカンドキャリアの見つけ方「雇用か起業か」それぞれのメリットとデメリット
30代の女性として「暮らし」と「仕事」を掛け合わせながら考えたときに「起業」に憧れを抱く人も多いものです。
私が悩んだ理由は、
- 子供3人いる中、フルタイムで働くことのリスク
- 終身雇用制度が崩壊しつつある中で、どのような職につくべきか答えが出なかった
- パートやアルバイトで働いた場合、将来の年金受給額が少なくなること
どれをとってもデメリットが私にとっては大きく「起業」を考えました。
実際「企業の直接雇用」と「雇われない起業」それぞれに、メリットとデメリットがあります。今後の「暮らし」と「仕事」のバランスを考え、自分に見合ったものをキャリアを選びたいですよね。
ここでは30代の女性にとって、「直接雇用」と「起業」のメリットとデメリットを比較して、セカンドキャリアへスムーズに移行させるためのポイントを紹介します。
ここでの「雇用」とはパートタイムやアルバイトではなく「正社員」という前提で解説させていただきますね。
直接雇用|他企業へ転職、就職する場合
企業に直接雇用され働く場合は、今までの職場で学んだスキルや経験を活かして仕事を楽しめるような環境を選びたいですよね。
制度が整っている職場であれば、時短勤務やテレワークをなどが可能なところもあります。その上、企業に雇用されれば給与や社会保障、有休までも確保されているため比較的に安定しています。
反面、正社員として働く場合、上司や企業そのものからの期待というプレッシャーや責任も伴います。そうしたチームワークや、仲間と連携してのキャリアづくりが好きな方は企業における直接雇用が向いている可能性が高いと言えるでしょう。
企業の直接雇用のメリットとデメリットは、以下のようなことが想定されます。
メリット | ・比較的安定した収入 ・福利厚生(有休や産休・育休など) ・社会的信用(銀行からお金が借りられるなど) ・社会保障 ・職場の団体割引(保険など:企業による) ・雇用保険の確保 |
デメリット | ・時間に縛られる ・仕事内容を自分で選びにくい ・通勤(場合による) ・他人からの期待値が高くプレッシャーになることがある |
転職を考えている方はセカンドキャリアとは?取り組みや見つけ方・世代別ポイントについて解説がおすすめです!
起業|在宅ワークや個人事業主など
30代の女性がセカンドキャリアとして起業する場合は、今まで培ったスキルを活かせる仕事や自分の好きなことを仕事にし、人の役に立てるものが向いています。
女性の心は非常にデリケートで、育児をしていても、妻となっても、おひとりさまでも、どの暮らしを選んでも「私はなんのために頑張っているんだろう」と思ってしまうことがあります。そんなときに、自分のスキルや好きなことで人の役に立てることほど充実感を得れるものはありません。
近年、30代の女性がセカンドキャリアとして起業に取り組む人が多いのも、お金以外のそうしたことが理由のひとつとしてあると思います。
とはいえ、収益化できるかどうかも分からない起業の世界へ飛び込むのは、大きな不安もともないます。そこでオススメなのが、産休・育休中や、企業で働くかたわらにパラレルキャリアとして取り組んでおくものです。
パラレルキャリアとは、本業を持ちながら自分の好きなことでもうひとつのキャリアを築くというもの。必ずしも収益得ることが目的ではありませんが、収益化できることも多いもの。パラレルキャリアについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
起業と聞くと大変そうに思えますが、これからも続いていく女性としてのライフワークバランスのことを考えると「自分のペースで働ける」という大きなメリットを得られます。とはいえ、得るものの充実感がすごいだけにデメリットもあります。今後の自分がどうなって行きたいのかに、徹底的に向き合う必要がありますね。
実際、30代で起業した私の体験談については主婦起業!収入は?月収50万円達成するまでに、私がやった7つの事でご紹介しています。
https://mirai-kitte.co.jp/archives/6723.html
メリット | ・拘束時間がない ・仕事を自分で選べる ・収入が上がれば、全て自分の収益となる |
デメリット | ・収入が安定しているとは限らない ・福利厚生がない ・確定申告や事務作業を自分ですることとなる ・社会的信用(クレジットカードの作成や、銀行で大きなローンを組むなど) ・雇用保険がない |
資格がない!キャリアもないあなたが注意するべきこと「方向性を間違える」
30代の女性は
「子どもを持つのか、持たないのか」
「結婚するのか、しないのか」
「キャリアを築くのか・まったりいきるのか」
というように、選択肢が非常に多く、生き方もキャリアも多様化します。
周囲と自分とを比較したときに「自分には何も強みやスキルがない」と焦ってしまい、その結果として本来は好きでもないスキルや資格の取得のために勉強を始める人を見かけます。
人生のキャリアのプラン作りはとても大切になってきます。
「数年後どうなっていたいのか」「どこを目指したいのか」を明確にすることが、セカンドキャリア成功の決め手になります。そこをしっかりと理解していれば、自分に必要な資格やスキルは自然に分かってくるはずです。
まとめ:【セカンドキャリア】30代の女性に大切なこと|おすすめの仕事や注意点も解説
今回は、「30代の女性」に的を絞ったセカンドキャリアについて解説しました。
キャリアプランの作り方は、以下を参考にしてみて下さいね!
- 3年後のライフプランを考え、それに見合った働き方や仕事を考える
- 自分の棚卸をし、その仕事に対し今の自分に足りないものを明確にする
- 必要なスキルや資格に取り組む
その他、直接雇用や起業におけるメリットやデメリットの解説と注意点もお伝えしました。
30代というライフスタイルが変わる世代だからこそ、これから先どう生きていきたいか、真剣に向き合ってみる機会を設けてみると良いですね。
おっしまーい!