出産後に起業することを考える際、不安要素の1つになるのが「育児と事業の両立ができるのか」ということ。
その不安から、
と迷いが出てしまいますね。
起業はたしかにタイミングや計画性も大事ですが、もっと大切なことは「人の役に立ちたい」という信念や行動力です。
事業に対する強い気持ちがあれば、成功への道のりも短くなりますよ。
この記事では、
- 出産後の起業は適切なタイミングなのか
- 出産後の起業のためにできる準備
- 出産後の起業で成功する人と失敗する人
など、出産後の起業をテーマにしています。
出産後に起業したいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
起業のタイミングとして出産後は適切?
そんな中で起業して果たしてうまくいくのだろうか? と少し不安な気持ちになってしまいますね。
たしかに、育児と事業を両立していくのは大変なことです。
しかし「思い立ったが吉日」とよく言うように、「事業を始めて世の中の役に立ちたい」という熱い思いを持っているときこそが、起業のタイミングでしょう。
なぜなら、起業が成功するかどうかは「事業に対する熱い思い」を持っているかにかかっているからです。
起業をして事業を進めていくには、行動力が必要になります。その「行動力」は、揺るぎない思いがあってこそ出てくるもの。生半可な気持ちでは、起業は失敗に終わってしまいます。
タイミングを見計らっていると、結局いつまでたっても「良い時期」というのは訪れません。どんなタイミングでも、困りごとや乗り越えなければならない事態は発生するものだからです。
出産後の起業を考えている人が、今すぐできる準備
出産後の起業を検討しているなら、今からやれることを少しずつ進めておくことが大切です。
どんな事業をやるか具体的に決まっていない、まだ何も計画できていない。そんな方でも起業に向けてできる準備はあります。
それが、次の3つです。
- 何を優先するかしっかり考える
- セミナーや交流会に参加する
- 情報発信を始める
それぞれ説明しますね。
何を優先するかしっかり考える
起業する際、あなたが一番大切にしたいことは次のうちどれでしょうか。
- やりがい
- お金
- 子どもとの時間
どれも同じくらいの比重にできればいいですが、事業を始めたばかりでは難しいものです。
やりがい
自分の好きなことや強みを事業にできれば、ものすごく「やりがい」を感じられますね。
しかし、好きなことをビジネスにして成り立つのか、世の中の需要はあるのかというところを考えると、売上はあまり期待できないという事業もあります。
お金
「お金」を優先するのも、悪いことではありません。
ただお金をいただくからには、それだけの価値をしっかりと提供できる、というのが大前提です。
またお金を優先するのなら、お客様の都合が第一で、家族の時間を取りづらくなってしまうことが考えられます。
子どもとの時間
起業をすると、会社員などに比べれば子どもとの時間をしっかり持てるというメリットがあります。
ただし子どもとの時間を優先すれば、おのずと稼働時間が平日の日中に限られてきます。夜や土日が稼ぎ時、という事業もありますから、そこは割り切りが必要です。
セミナーや交流会に参加する
起業する人を対象にしたセミナーや交流会に参加してみましょう。
「起業」という同じ目標を持つ人と交流することで「私もがんばろう」と刺激をもらえたり、事業のヒントになることを吸収できたりしますよ。
ただ、最近は起業する人が増えたこともあってか、高額なのに内容が薄いセミナーを開催しているケースが目立ちます。
起業を考えている人に向けた塾やセミナーは、商工会議所など公的な機関でも開催されています。
参考:東京商工会議所
情報発信を始める
これからの時代、「情報発信」は事業を推し進めていく強力な武器になってくれます。
ブログやSNSなどを通じ、何かの目的を持って投稿などの発信を行うこと
事業をやる上での情報発信は、広報の役割だと捉えればいいでしょう。
事業のプランがまだはっきり決まっていなくても、情報発信はすぐに始められます。
- スイーツの販売を考えている → 制作したスイーツをインスタグラムへ投稿。
- 美容系の事業を行いたい → メイクやヘアセットの過程をYoutubeでアップ。
- 教育事業をやりたい → 育児の気づきをブログやTwitterへ投稿。 など
情報発信で獲得したファンは、事業を始めたときに応援してくれたり、「お客さん」になってくれたりします。
出産後の起業で成功する人と失敗する人の違いとは?
出産後の起業で成功できる人と失敗してしまう人の違いとは、どんなところにあるのでしょうか。
一番は、起業への思いや意識の違いです。
この違いについて、詳しく説明します。
出産後の起業で成功できる人
出産後の起業で成功できるのは、こんな人です。
- 「人の役に立ちたい」という気持ちがある
- 自分がどんな価値を提供できるかしっかり考えている
- 起業したい明確な理由がある
- 常に勉強する姿勢がある
- 事業のための時間をしっかり確保できている
起業をする際、「お金は後からついてくる」という意識は非常に大切です。
価値を提供して、人の役に立てたからこそ、お金をいただけます。
ビジネスとして、価値に見合った金銭をいただくのは重要なことです。しかし、まずはお金をいただけるだけの価値を提供できているか、しっかり考えてみてください。
また、世の中の流れは早いため、事業が軌道に乗ったあとも勉強は欠かせません。常に先手を打てるようアンテナを立てて、慢心することのないようにしましょう。
当たり前のことですが、事業を成功させようと思うのなら、事業に携わる時間をしっかりと持つことも重要です。
すきま時間を使ったり、朝早起きしたり、家事の効率化を進めたりと、「時間を作る」という意識を持ちましょう。
出産後の起業で失敗する人
一方、出産後の起業で失敗してしまうのはこんな人です。
- 「パートに出るのが嫌だから」など、起業の理由が消極的
- 「かっこいいから起業する」など、明確な理由がない
- 形から入るタイプで、お金を計画的に使えない
「パートに出るのが嫌だから」など、起業の理由が消極的
「パートが嫌だから起業する」というような消去法で起業をしても、成功できる確率は低いでしょう。
事業はお客様やクライアントがあってこそ成り立つものですから、先方の都合を優先させなければならないときも出てきます。
「かっこいいから起業する」など、明確な理由がない
女性の起業家はかっこよく見えるので、憧れる人は少なくないでしょう。しかし、「かっこいい」という、明確な理由がないままの起業はおすすめできません。
そのような困難な状況に立たされたときには、事業に対する「信念」や「思い」がないと、気持ちがポキッと折れてしまうでしょう。
形から入るタイプで、お金を計画的に使えない
形から入るタイプで、行動が伴わない方も注意が必要です。
セミナーにたくさん出席して講義費用がかさんだり、備品を高額なものでそろえてしまったりと、事業の準備の段階で資金が底をついてしまうケースが多いからです。
出産後の起業で注意すべきこと
起業するさい、注意すべきことはいくつかあります。
- 起業してもすぐに仕事が来るわけではない
- 起業する人を狙った詐欺に注意する
- 起業は簡単に成功するものではないと心得ておく など
上記したものは起業をする人すべてに当てはまることですが、出産後の起業を考えている人は、特に次のことに注意してください。
- 開業資金にお金をかけすぎないようにする
- 夫の理解を得る
この2つの注意事項について、詳しく説明します。
開業資金にお金をかけすぎないようにする
失敗のリスクを大きくしないために、事業は小さく始めることが基本です。
とくに家庭を持ってからの起業は、なるべくお金をかけなくてすむよう意識しましょう。事業が失敗したさいに迷惑をかけてしまうのは、他でもない夫や子供です。
日本政策金融公庫など、起業する人に対して低金利で融資を行ってくれる制度もありますが、利用はよく考えてからにしてください。
融資を受けるということは、事業が成功しなかったときには借金が残るということ。
起業は行動力が大事ですが、同じくらい計画性も大事です。
夫の理解を得る
繰り返しになりますが、起業は「失敗」というリスクが伴います。そのため、出産後の起業では夫の理解を得ることが重要です。
特に家庭のお金を持ち出して事業を始めるのであれば、
- なぜ事業をしたいのか
- どんな事業にしていくのか
- 事業を成功させるために努力していること
- 事業が成功する見込みはどのくらいあるか
など、夫が疑問に思うことをしっかり伝えましょう。
まとめ:出産後の起業ではタイミングより信念や行動力が大事!
出産後に起業で一番頭を悩ませるのは、育児とどうやって両立させるかということでしょう。
しかし別の見方をすれば、子供がいるからがんばれるという、大きな力を得られるチャンスでもあります。
おっしまーい^^