先週末、セミナーに出席しました。
その内容の中に「自社の強みと弱みを考える」というテーマがありました。
私は受講者の方のサポートやアドバイスをするという、偉そうな立ち位置で参加させていただいたのですが、自社(つまり自分)の強みって、案外わからないものなんだなぁと改めて思ったので、今日はそんなお話を。
自分の強みに気づかない理由
自分の強みに気付かない理由としては、自分にとって、当たり前に難なくできてしまうものだから、それが強み(スキル)だと思わないからだと思います。
起業した!とか、新しい企画を考えた!とか、デザインができる!とか、『わかりやすくて、すごそうなものが評価されがち』ですが、実は、自分が「ふつう」だと思っていることこそ、誰かにとっては「すごい」ことだったりします。
強み①事務作業が得意
経理、労務関係など細かな事務作業が難なくできるというのは、立派な強みだと思うのです。
資料作成が楽しいとか、データ入力で正確に進めていけることにやりがいを感じる人。私は「すごいなぁ」と思います。
スタッフを雇用するまでは、私が経理関係をしていましたが、ぐちゃぐちゃでした。
ほんとに、ぐっちゃぐちゃ。
レシートなんてポーイ!でした。
溜まりに溜まった書類を見ては、心の中で(全て燃えてしまえば良いのに)と思いながら、白目剥きながらやってました。
強み②どんな時でも笑顔で対応する
どんな人にも、どんな状況にも笑顔で対応できる人。これは強みでしかありません。
場の空気を壊さないよう、笑顔で相手への心遣いを忘れずに対応できるなんて、最高の強みです。あと、優しい人なんだろうなと思います。
ちなみに私は「なんだこいつ?」と思った瞬間に「ちょっと何言ってるか分からないんですけど。つまりですね」とか、淡々と言ってしまうときがあるので気をつけないとと思います。あと、笑顔が死ぬ。
『笑顔を忘れた女』というタイトルのドラマが一本出来上がります。
悲しい過去を背負ったばかりに笑顔を忘れた悲しい女性の話ではなく、ムカついたので顔が無表情になっただけという、感じの悪いオバはんストーリーです。
強み③子供と仲良くなれる
保育士さんとか子供と接するお仕事をしている人、尊敬の眼差しです。
子供と接するお仕事してる人は、どこかに優しい雰囲気を感じますよね。
子供が好きというのも一つのスキルだと思います。ましてや、お世話をしたり、教育をしたり、子供と目線を合わせて接するのは、体力も使いますし、気も使いますよね。
すごいことだと思います。
以前「それってあなたの感想ですよね?」と大人に言ってる5歳くらいの子供を見ましたが、私は「おだまり!!!」で一喝するのみです。優しさとは!
強み④家事力が高いのもスキルだと思う
料理が上手とか、家がいつもキレイとか、子どもの提出物をしっかりチェックできるとか、最高です。
家事力って軽視されがちですが、『主婦だからできて当然』ではなく、難なくできるのであればそれは立派な強みだと言って良いと思います。家事力を活かした働き方って最近多くなりましたよね。キッズラインさんとか、家事代行サービスとか。
ドラえもんのグルメテーブル掛けがあったら良いのになぁとか思いながら、毎日夕飯作ってる人はいませんか?家事力なさそうで仲良くなれる気がします。同盟組みたいです。
強み⑤ちょっとしたことに気付ける
こんな素晴らしいスキルを強みと呼ばずに、何と呼ぶのでしょうか。
みらいきっての中にも、在庫が切れそうな備品を注文してくれてたり、ファイルにラベルを貼ってくれたり、文房具をそっと直してくれる人がいるのですが、これは若い頃、モテただろうなと思います。
私に足りなかったの、そこだった。だから学生時代、彼氏がいなかったんだ。
人のちょっとした体調の変化に気付けたり、ちょっとした汚れに気付けたり、そういった『気付ける力』って、実はものすごいスキルで、企業では重宝されたりします。
先日、セミナー中に「ティッシュ持ってますか?」と聞かれて、リュックサックの中をひっくり返し、ティッシュなんてそもそも持ち歩いてたっけ?と疑問に思い、それでも、
もしかしたら駅でもらったティッシュがあるかもしれない!!
と、一縷の望みをかけてリュックというリュックの中をお鍋でも混ぜるかのようにガサゴソかき回していましたが、何も見つかりませんでした。
私に足りないのは、もしかしたらティッシュが必要な場面が来るかも知れないと、あらかじめ備えておけるような「気付ける力」だった。
「ティッシュ・・・持ってないですね」という悲しい返事だけ残して、別の人に聞きに行かれました。
聞く相手を間違えたなー!わっはっは!去れ!(嫌われてしまえ。こんな奴)
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他にも、
一つのことをじっくり考えられる人。
愛想良く誰とでもすぐに仲良くなれる人。
コミュニケーション能力が高い人。
地域活動を楽しんでできる人。
他にもたくさん!
自分にとっての当たり前は、誰かにとっての強みで。
そんな風にして社会は、誰かの当たり前に支えられたり、支えながら回っているのだろうなと思います。
ちなみに私の強みは、圧倒的なボディです。
おしまい。