うちも育休を取得しようかな…そう考えている男性も多いことでしょう。
育休取得を考えているのであれば、メリットだけでなくデメリットもよく理解しておきたいですよね。
今回は男性が育休を取得することのメリット・デメリットを解説いたします。
デメリットもありますが、なるべくリスクを減らして安心して育休を取得するための対策もまとめました。
- 【男性の育休】夫婦にとってのメリット
- 【男性の育休】夫婦にとってのデメリット
- 【男性の育休】デメリットに対する対策方法
- 【男性の育休】ハラスメント
- 【男性の育休】取得のポイント
これから育休を取得したい男性はぜひご参照ください。
【男性の育休】夫婦にとってのメリット
男性が育休を取得することで夫婦にどんなメリットがあるのか見てみましょう。
【男性の育休】メリット|妻の負担が軽減される
男性が育休を取ることで得られるメリットとして挙げられるのは、妻の負担を軽減できることです。出産をして、無事に赤ちゃんが生まれたら子育てが始まります。
おっぱいを与える、オムツを交換するなど、子どもが生まれる前には発生していなかった作業がスタートするのです。
妻は、肉体的な疲労だけでなく、命を預かるという精神的な負担を感じることもあるでしょう。
さらに産後でホルモンバランスが乱れ不安定になる母親も少なくはありません。
【男性の育休】メリット|子どもの成長を間近で感じることができる
子どもの成長は、想像よりとても早いものです。
男性が育休を取得することで、子どもの成長を間近で感じることができるというメリットがあります。
【男性の育休】メリット|家事が上達する
男性の育休期間中、家事を妻と分担することで家事が上達するというメリットがあります。
育休中に男性が家事を覚えることで、
- 妻が仕事復帰後、家事の分担がしやすい
- 妻の体調が悪いとき、家事を担当できる
なども期待できますね。
【男性の育休】メリット|父親の自覚が芽生える
個人差はありますが、女性は赤ちゃんをお腹のなかで育てて、徐々に大きくなるお腹を感じながら母親となる自覚が湧くと言われています。
男性が育休中に毎日わが子と接することで、父親としての自覚が芽生えるというメリットもあると言えます。
【男性の育休】メリット|夫婦の関係がよりよくなる
男性が育休をすることで夫婦としての時間が長くなり、夫婦仲がよりよくなるというメリットもあるでしょう。
育児についての話し合いをする機会も増えるかと思います。
男性育休を取得すれば、最近話題となっているワンオペ育児は減り、夫婦で協力し合って子育てすることができるため、夫婦仲がよりよくなるのではないでしょうか。
【男性の育休】夫婦にとってのデメリット
男性が育休を取得をする場合に考えられる、夫婦にとってのデメリットもご紹介します。
【男性の育休】デメリット|収入が減る
男性が育休を取得すると、会社からは給料がもらえなくなり、収入が減ります。
育休手当は、育休開始から半年間は次のような式で算出されます。
■育休開始時〜半年までの、育休手当
[休業開始時賃金日額×30日]×67%
■育休半年以降の、育休手当
[休業開始時賃金日額×30日]×50%
参考:厚生労働省
育休取得をしてから最初の半年は、いつもの給料の67%、半年以降は50%が収入となるのです。
男性が育休を取得しても育休手当は支給されますが、育休前の給料と比べたら収入は減るため、これは夫婦にとってはデメリットと言えるでしょう。
【男性の育休】デメリット|昇進に影響が出る可能性がある
男性が育休を取得することで、昇進に影響が出ることもあり得ます。
育休中に会社で働かなかったことで人事評価に影響がでることがあり、将来的な収入が下がることや、昇進が遅くなる可能性がなくはありません。
【男性の育休】デメリット|職場に復帰しにくくなる
男性が育休を取得することで、会社に行かない期間が長くなると会社に行きたくない気持ちが強くなることがあるのです。
また、育休中に人事異動があると復帰したときに職場のメンバーが変わっていて、復帰してもすぐに慣れないこともあるでしょう。
仕事のルールなどが育休中に変更されていて、すぐに仕事に慣れないというデメリットもあり得ます。
【男性の育休】デメリット|ハラスメントを受ける可能性がある
男性の育休は年々増加していますが、それでもまだ女性の育休と比較して取得率は低く発展途上です。
令和元年の女性の育休取得率は83.0%なのに対して、男性の育休取得率は7.48%です。
参考:厚生労働省
男性の育休取得について理解のない上司などから、ハラスメント被害を受けるというデメリットもあるかもしれません。
【男性の育休】デメリットに対する対策方法
男性の育休についてのデメリットを複数紹介しました。
これから育休を取得しようと考えている男性にとっては、不安になるかもしれません。
ここでは男性の育休のデメリットに対する対策をまとめたので、参考にしてみてください。
【男性の育休】デメリットに対する対策|上司と相談を重ねる
妻と相談した上で取得しようと決めた男性の育休。会社を休むことになりますので、会社の上司ともよく相談をしましょう。
上司からの理解をしっかりと得ないまま育休を無理に取得すると、後にトラブルになる可能性もあり得ます。
【男性の育休】デメリットに対する対策|育休中も上司と連絡を取る
育休中でも、必要に応じて会社の上司と連絡を取りましょう。
育休明けに会社に復帰する際は、多少なりとも不安になるかと思います。育休中に職場の状況を知っておくことで復帰時の安心感にもつながりおすすめです。
【男性の育休の実態】ハラスメントはあるのか
男性の育休についてのハラスメントについてまとめていきます。
パタハラとは
男性が育休取得することで不当な扱いを受けることを、パタニティハラスメント、略してパタハラと呼びます。
日本労働組合連合会の調べによると、ハラスメント被害は38%にのぼります。これはパタハラに限らず、セクハラやパワハラも含むため、パタハラのみで38%ということではありません。
参考:日本労働組合総連合会
さらに2020年10月の調査では、過去5年間に育児に関わる制度を利用しようとした男性労働者のうち、育児休業等ハラスメントを受けたと回答した人は26.2%でした。
参考:厚生労働省
ハラスメント被害に遭ったときの対処法
万が一、ハラスメント被害に遭った場合はどうしたらいいのでしょうか。
まずは、会社の人事労務や労働組合などに相談をしましょう。信頼できる上司がいる場合は、上司に相談することをおすすめします。
会社に相談しても対応してもらえない場合は、「ハラスメント悩み相談室」に相談するとよいでしょう。電話相談、メール相談が無料で行えます。
参考:ハラスメント悩み相談室
【男性の育休】取得のポイント
男性の育休取得のポイントについて見てみましょう。
【男性の育休】取得のポイント|メリット・デメリットを理解する
育休を取得する際は、メリットを見てしまいがちですが、デメリットもよく理解した上で取得しましょう。
自分だけでなく、妻にも育休のメリット・デメリットをよく理解してもらってから、育休を取得するか検討しましょう。
【男性の育休】取得のポイント|夫婦でよく相談をする
妻とよく育休について相談をしましょう。
- 育休を取得したほうがいいのか
- 取得するとしたらどれくらいの期間がいいのか
など、よく話し合う内容は様々です。
妻が実家に里帰りをして親から育児の協力を得る場合は、男性の育休が短くても問題ないこともあります。
【男性の育休】取得のポイント|経済面を考えて期間を決める
すでに紹介したように、育休中は給料がもらえず育休手当が支給されます。
赤ちゃんという新しい家族が増えて、その分お金がかかります。
経済面のこともよく考えて、育休期間を決めましょう。
まとめ
男性が育休を取得することは、夫婦にとっては大きなメリットがあります。
- 妻の精神的・肉体的な負担を軽減
- 子どもの成長を間近で感じることができる
- 育休中に家事が上達
- 父親としての自覚が強く芽生える
- 夫婦仲がよりよくなる
しかし男性が育休を取得することで、「収入が下がる」「昇進に影響が出る」「会社に復帰したくなくなる」「ハラスメント被害を受ける可能性」など、デメリットも考えられます。
おっしまーい^^