文章の上達のためには、まずは文章に触れる機会を増やすことが大切です。そのほかにも、語彙力を増やす、ターゲットや構成を決めてから書く、といった方法があります。
この記事では、そのような文章を上達させる方法について詳しくまとめています。
特に
- 実用的な文章
- コラム
- エッセイ
- Web記事
などを書きたいと思っている方におすすめの内容です。ぜひ参考にしてくださいね。
文章に触れる機会を増やす
文章上達への第一歩は、まず文章に触れる機会を増やすことです。
あなたはどんな文章を書くことが多いでしょうか?コラムを書きたいならコラムを、Web記事を書きたいなWeb記事を、といった具合に、自分が書きたいジャンルの文章にたくさん触れてください。
さらに、次の2つのことをやってみましょう。
- アンテナを貼りながら読む
- 模写をする
この2点について、詳しくお伝えしますね。
アンテナを貼りながら読む
文章に触れる機会を増やすといっても、なんとなく読めばいいわけではありません。常にアンテナを貼りながら読むと、次のような文章に出会うことがあります。
- 分かりやすいと感じる文章
- 印象に残る文章
- リズムがよくて読みやすい文章
- 難しい内容なのに理解しやすい文章
このような文章は、ふせんを貼ったりメモを取ったりして、いつでも見返せるようにしておくといいでしょう。そして、なぜ良いと感じたのかを分析してみると、自分の文章にも取り入れやすくなります。
模写(書き写し)をする
文章の上達のためには、さまざまな文章に触れるだけでなく、模写をするのがおすすめです。模写とは、人の文章を丸ごと書き写すこと。模写には、次のようなメリットがあります。
- 言い回しや表現に幅が出る
- 語彙力が増える
- 読みやすい文章のリズムが見つかる
それも手当たり次第にではなく、「この人のような文章を書きたい!」と思える著者の本を、まずは一冊選びましょう。
アプリを使って文章の練習をする
アプリを使えば、通勤中の電車や、家事の合間などのスキマ時間に文章の練習ができますね。ここでは、短文を練習できるアプリと、語彙力を鍛えるアプリを2つずつご紹介します。
*すべて無料で使えます。
短文を練習できるアプリ
まずは短文を練習できるアプリをご紹介します。
- 心のノート
どちらにもそれぞれの良さがあるので、確認してみてください。
Twitter(ツイッター)
Twitterを何かしらの形で使ったことがあるものの、積極的にツイートしているという方は少ないかもしれませんね。ぜひ、Twitterを利用して日々の気づきを発信する習慣を持ってみてください。
文字数が足りないときには「削れる部分はないか?」、文字数が少ないときには「もう少し伝えられることはないか?」と考える訓練ができます。
Twitterの良いところは、簡単に反応をもらえるため、自分の文章の「検証」ができることです。「反応の多い文章、少ない文章の違いはなにか?」と、検証を重ねながらツイートしていくといいでしょう。
心のノート
「心のノート」は、質問に答えるだけで日記が完成するアプリです。本来は文章力のアップを目的としたアプリではありませんが、文章を書く練習にぴったりなので、ご紹介しますね。
まず、今の「気持ち」がどんなものかを選びます(うれしい、不安、悲しいなど)。
すると、3つの質問が投げかけられます。
- 何があったのですか?
- その気持になったのはなぜですか?
- 喜びを誰と共有したいのですか?
*選んだ「気持ち」によって、質問の内容は多少変わります。
「心のノート」では、質問に答えることで
- 起こった出来事を要約する
- 気持ちを言語化する
という練習ができるのです。
他人が読んでも内容がわかるように意識しながら、文章を作っていきましょう。
語彙力を鍛えるアプリ
文章力を上達させるには、語彙力を増やすことも大切です。よく目にはするものの、明確に意味を説明できない言葉は案外多いもの。アプリを利用して、語彙力をアップさせましょう。
2つのアプリをご紹介します。
- 語彙力クイズ
- 毎日10問!語彙力アップクイズ600問
語彙力クイズ
間違って使われやすい言葉を中心に、語彙力を学べる「語彙力クイズ」。
意味を理解しているかだけでなく、正しく使えるか、ということもテストできます。慣用句や四字熟語、対義語など、幅広く基本的な日本語をおさらいできます。
毎日10問!語彙力アップクイズ600問
「毎日10問!語彙力アップクイズ600問」は、クイズ形式で言葉について学べるアプリ。
1日に10問取り組むというコンセプトで、スキマ時間で利用できる仕様になっています。
現代でよく使われる外来語なども網羅しており、会話でよく使われる言葉よりも文章の中で使う言葉が多めです。
文章力のある人が、伝わる文章を書くためにやっている方法
文章が上手な人は、どんな順序で文章を書いていると思いますか?実は、いきなり文章を書き始める人はほとんどいません。それは、書き始める前の準備がとても大事だからです。文章を書き始めてからも、さまざまなことを意識しています。
ここでは、文章力のある人は書く前にどんな準備をしているのか、どんなことを意識しながら書いているのかについてお伝えします。
ターゲットを決める
誰かに読んでもらう文章を書く場合、ターゲットを決めてから書きましょう。今から書く文章は、どんな人が読むものでしょうか。
- 小学生なのか、社会人なのか
- 男性なのか、女性なのか
- 既婚なのか、未婚なのか
- そのジャンルについて精通しているのか、いないのか など
どんな人が読むのか?ということを設定して書くと、選ぶ言葉や内容の掘り下げ方が具体的になり、文章を書きやすくなります。
さらに、読む人からは「私のために書いてある文章だ」という印象を持ってもらえるため「ためになる」「面白かった」と感じてもらえるのです。
構成を組み立ててから書く
文章を書いていて、次のように感じた経験はありませんか?
- 何が言いたいのか分からなくなってしまう
- まとまりがない
- 完成までに時間がかかる
このようになってしまう原因の1つが「構成を決めた上で書いていないから」だと言えます。
小説、エッセイ、Web記事など、どんな文章にも「構成」は存在します。すぐに文章を書き始めずに、まず構成を考えてみましょう。どの部分でどんなことを伝えるか、どんな展開にするのかを考えてから書いたほうが、結果的にスムーズに完成します。
一文の文字数をなるべく短くする
実用的な文章では、一文の文字数はなるべく短くしたほうが読みやすい文章になります。
1つの文に、伝えることは1つだけ、という意識で文章を書いてみてください。難しい場合は、1つの文章の中に読点(、)は3つまでにする、などのルールを設けるといいでしょう。
なるべくやさしい言葉を使う
文章の上達のために語彙力を増やすのは大切なことです。しかし、難しい言葉をたくさん使っているのがいい文章というわけではありません。小説とは違い、難しい言葉を使えば使うほど、「読みにくい」「分かりにくい」と感じる人が増えてしまうのです。
文章は、なるべくやさしい言葉を使って書きましょう。
文章を書き上げたら、必ず推敲する
文章を書き終わったら、その後もうひと仕事行いましょう。それは「推敲」です。推敲とは、文章をよりよくするために練り直したり修正を加えることを言います。
- 誤字脱字はないか
- 分かりにくい文章はないか
- 読者の疑問につながりそうな部分はないか
といったことを確認してください。
誤字脱字は、さらっと読んでいるだけだと見つけにくいです。「誤字脱字を見つけるぞ!」というくらいの気持ちで文章を読み返して確認しましょう。
分かりにくいかもと感じる文章があったら、句点の位置や言葉を変えたり、長い文章は2つに分けたりといった工夫をします。
また、読んでいて疑問がたくさん浮かぶ文章は、いい文章とは言えません。読者にストレスを与えてしまうからです。自分はすでに知識があるために、知らず知らずのうちに省いている部分はないでしょうか?読者の立場になって、もう一度文章を読み直してみましょう。
推敲を行うのは、文章を書き終わってからすぐのときよりも、少し時間をおいてからがおすすめです。
さらに文章力を伸ばすためにやりたいこと
ここまでは、文章の上達について基本的なことをお伝えしてきました。さらに自分の文章に価値を持たせたいなら、次のことに挑戦してみるといいでしょう。
- 執筆する分野の知識を深める
- 自ら体験する
この2点について、詳しくお伝えします。
執筆する分野の知識を深める
表面的なことしか書けないですし、無意識のうちに自信のない文章になってしまうからです。分かりやすく書くためにも、書く内容についてしっかり理解してから執筆に入りましょう。
そのために、本や雑誌を読んだり、ネットの情報を見たりして情報収集をしてみてください。濃い情報がつまった、分かりやすい記事を書けるようになりますよ。
自ら体験する
執筆することに関して、体験できることはどんどんやってみましょう。見聞きした内容をまとめるよりも、ずっと説得力が増すからです。
体験したからこそ出てくる言葉や表現があり、それらは文章の質をぐっと上げてくれます。
まとめ:文章の上達は誰でもできる
上手な文章に出会うと「才能があっていいな」と感じることがあるかもしれませんね。しかし、そういう人もたくさん練習をして、そのような文章を書けるようになったはずです。
文章の上達は、誰でもできます。この記事でお伝えした方法を試して、コツコツと自分の文章と向き合ってみてください!
おっしまーい^^