みらいきって通信

スタッフコラム|Rの読書メモ

こんにちは!スタッフのRです。今日は雛祭り♪ですが、我が家は男の子で特段何もしないので、違う話をします。笑

先日、大学時代の友達と数年ぶりに電話しました。面白かったのが、私が自分の近況について話すと、その友達が「え?あのR(私)が?!」と驚嘆していたことです。

友達のイメージする私は、「大学時代」の印象が強く、「今」とのギャップにびっくりしたみたいです。今日は「人の変化」について書いてみようと思います。

人は変化する

最近読んだ本のなかに、星野概念さんの「こころをそのまま感じられたら」というエッセイ本があります。実はこの本の中に「人の変化」について考えさせられる内容がありました。

星野さんは普段、精神科医として仕事をされています。

一般に医師の仕事というのは、科学的な根拠に基づいて患者さんを「診断」することですが、精神科診療においては、科学的な根拠がとても得にくいそうです。なので、星野さんは患者さんの話や見た目、雰囲気など、数値や画像に表しきれない情報から、その人を感じとっていくといいます。

そういった背景から、診療ではもちろん、診療以外の場面でも星野さんは「対話」をものすごく大切にされています。でもやっかいなことに、対話を続けても、続けても、相手を完全に理解することはできないと言います。

その理由は、人は誰しも日々、目に見えないくらいの変化をしているから。

「日々変化している」と言われると、そうでもない気がしますが、1年前の自分と比べれば少し変わっていると思いますし、大学時代の友達に驚かれたように、数年前の自分とは結構変わっています。

そして、2歳半の息子のことを考えると、確実に日々変化しています。昨日までできていなかったことが、今日できるようになっていることも多い。確かに人は、多かれ少なかれ「日々変化している」と思います。

対話を続ける

でも私たちは、近い関係にある相手であるほど、そのことを忘れて「あの人のことはもう分かっている」と思いがちです。。

子どもが生まれてから、毎日のように夫婦喧嘩している時期がありました。

今思うと「子どもが生まれる」というのは、まあまあ大きな変化です。当たり前のように、夫に対して求めることも大きく変わっていました。でも、夫はそれに気づいてくれない。「なんで言わないと分からないの?」といつも思っていました。

そう言う私も、日々変化している子どもに対して、「こうしてほしいんでしょ?」とやると「ちがう」と言われる。もう少し大きくなったら、「ママ、僕のこと全然分かってない」とか言われそう・・。笑

どうやら、相手の変化をきちんと感じとらずにコミュニケーションを取ってしまうことは、衝突の原因になる可能性があると言えそうです。星野さんも言われているように、「対話って面倒」です。でも、自分の変化を伝えるためにも、相手の変化を受け入れるためにも、対話を地道に続けてみようと思うことができました。たとえ、完全には理解し合えないとしても。

この本については、他にも書きたいことがいっぱいありますが、今日のところはキリがいいのでここで終わろうと思います。でも「変化」って私はすきです。変化しないとつまんないですもんね。

おわり

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