大学生にとって就職活動は、人生の岐路になるケースが少なくありません。
実際に、ビズリーチが行った「就職活動とキャリア観形成に関する調査」によれば、社会人へのキャリア相談が十分できなかったと回答した大学生が55.9%も存在しました。
多くの大学生が、キャリア相談に頭を悩ませているのが現状です。
そこでこの記事では以下のことについて解説します。
- キャリア相談できる場所
- キャリアセンターを利用するメリット
- キャリア相談を利用する際の注意点
この記事を読めば、キャリアセンターをどのように使えばよいのかわかるようになります。
キャリア相談ができる場所とは?
大学生の中が就職活動についてキャリア相談をしたいと考えた場合、以下の2つの場所で相談を行うのが一般的です。
- 大学のキャリアセンター
- 就活支援を行うサービス
順番にどのような違いがあるのか見ていきましょう。
大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターでは、就職ガイダンスや面接の練習などもできます。
また、多くの大学でキャリアカウンセラーが常駐しているため、就活についての相談はもちろん、将来的なキャリア形成や悩みについても相談が可能です。
自分では気づけなかった視点からアドバイスを受けられます。
就活支援を行うサービス
リクルートやマイナビが運営する就職エージェントサービスには、キャリアアドバイザーがいます。
そのため、カウンセリングを受けて、以下のような悩みを解決できます。
- 自分に向いている業界や職種がわからない
- 就活について悩んでいる
- 業界について詳しく知りたい
また、相談だけでなく、面接の練習や履歴書の書き方など選考対策の手助けもしてくれるので、頼りになる存在です。
キャリアセンターよりも幅広い企業の情報が揃っているため、どんな企業があるのか知りたい方におすすめです。
大学のキャリアセンターを利用する4つのメリット
もちろん、キャリアセンターを使わなくても就職活動は可能です。ただ、キャリアセンターにもメリットがあります。
- キャリアコンサルタントに相談できる
- 大学独自の企業説明会も開催している
- 選考対策もしっかり受けられる
- 求人やOB訪問も紹介してもらえる
詳しく解説しますね!
1.キャリアコンサルタントに相談できる
大学のキャリアセンターには、キャリアコンサルタントの資格を保有しているキャリアアドバイザーがいます。
特に、以下の点で悩んでいるのであれば、すぐに相談しましょう。
- 自分に合った企業や業界がわからない
- 書類選考や面接対策をどのようにしたらよいのかわからない
- 将来どんな道に進めばよいのかわからない
自分だけでは気づけなかった視点からアドバイスをもらえるので、思わぬ企業に興味を持つきっかけになるかもしれません。
2.大学独自の企業説明会も開催している
就職活動をする学生の多くが参加する合同会社説明会。
一般的には、ルクルートやマイナビなど人材会社が開催します。実は、大学でも合同企業説明会を開催されています。
人材会社が行う説明会と比較した際のメリットは以下の2つです。
- 少人数で参加できるので、人事の方と会話しやすい
- OBやOGが参加している
大学が主催する企業説明会には、他大学の学生が参加しないため、人数は少なくなります。
また、主催する大学のOBやOGが参加しているケースが多いため、人材会社が主催する説明会よりも、リアルな体験を聞けます。
同じ大学に通っていたという共通点もあるので、コミュニケーションも取りやすいでしょう。
中には、大学内の説明会でしかほとんど採用をしていない企業もあるので、思わぬ優良企業が見つかる可能性があります。
3.選考対策もしっかり受けられる
キャリアセンターでは、選考についての相談も受けられます。
予約が必要なケースが多いですが、模擬面接の練習も可能です。面接はどうしても緊張しますが、模擬面接を受けておけば、本番の緊張を和らげられます。
4.求人やOB訪問も紹介してもらえる
大学にあるキャリアセンターでは、大学内に届く求人を閲覧できます。
就活サイトに求人を出していない企業からも届くので、思わぬ出会いがあるかもしれません。
また、キャリアセンターでは、過去数十年のOBやOGの情報を保管しています。そのため、行きたい企業にOBやOGが在籍している場合、OB訪問ができます。
説明会では公開されていない情報がわかる可能性があるだけでなく、OBやOGの推薦で選考が有利に働くケースもあるでしょう。
大学生がキャリア相談をしたい場合は、真っ先にキャリアセンターを活用するのがおすすめです。
キャリアアドバイザーへ相談できるのはもちろん、選考対策やOB訪問など多くのメリットがあるからです。
大学のキャリアセンターで相談する際の注意点
大学のキャリアセンターは、使い方次第では就職活動に役立てられます。ただ、いくつか注意しなければならない点もあります。
自分の考え方次第では、あまり役立てられない可能性もあるので注意しましょう。
- 企業で働いた経験がない職員が多い
- 大学は就職実績の向上が目的になっている可能性がある
- 就職活動が本格化してくると待ち時間が長くなる
順番に解説します!
1.企業で働いた経験がない職員が多い
大学のキャリアセンターで働く職員には、企業で働いた経験がない方が多くいます。
ただ、キャリアセンターからOBやOGを紹介してもらえば、問題ないでしょう。
2.大学は就職実績の向上が目的になっている可能性がある
大学のキャリアセンターでは、就職実績の向上が目的の一つになっています。
なぜなら、より大企業で安定性のある企業に就職した方が、優秀な学生やその親に興味を持ってもらえる可能性が高くなるからです。
そのため、選考を受ける企業について相談すると、自分の適正に合う企業より、就職しやすい企業や大手企業、安定感がある企業のみを推奨される可能性があります。
加えて、どうしても大学と付き合いのある企業の情報しかわかりません。
キャリアセンターが精通していない業界の場合、自分自身の活動に集中したり、別の就職支援サービスを利用したりしたほうが有利かもしれません。
3.就職活動が本格化してくると待ち時間が長くなる
就職活動が本格化してくると、当然多くの学生が大学のキャリアセンターに相談します。
その結果、落ち着いて相談ができなかったり、面談の予約が取れなくなるケースも増えてきます。
特に、模擬面接などの選考対策の予約が取れなければ、自分の内定にも影響するかもしれません。
まとめ:キャリア相談するならキャリアセンターを活用しよう
キャリア相談をするなら、まずはキャリアセンターを活用しましょう。自分の行きたい企業の探し方や選考対策など幅広くサポートを受けられます。
大学のキャリアセンターを通さないと、採用されない求人もあります。
ただし、キャリアセンターの職員の多くは実務経験がありません。
おっしまーい^^