もしあなたが、キャリアに悩む主婦ならば「ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティング」に取り組んでみることをオススメします。
今回は、以下について解説しています。
- キャリアコンサルティングにおけるジョブ・カード
- 主婦にとってのジョブ・カードを活用したキャリアの棚卸し
- これからの働き方と生き方
キャリアコンサルティングにおける「ジョブ・カード」について
「キャリアコンサルティング」と「ジョブ・カード」について、まだ詳しく知らない方のために、よくある疑問について解説します。
- そもそもキャリアコンサルティングってなに?
- ジョブ・カードってなに?
- キャリアコンサルティングで、必ずジョブ・カードを書く必要があるの?
- ジョブ・カードを活用した、キャリアコンサルティングはどこで受けられるの?
そもそも、キャリアコンサルティングって何?
相談者が望む職業選択やキャリア開発をサポートするプロセスのことです。
キャリアコンサルティングは、厚生労働省では次のように定義されています。
「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。
キャリアコンサルティングにおける「キャリア」とは、就職・転職・仕事面での技術といった「就労」に関わることだけではありません。生きていく上での、継続的な活動や成長のプロセスそのものをキャリアと捉えておきましょう。
キャリアコンサルティングには有料と無料があるようだけど、違いは?
有料と無料のカウンセリングの質を一概に判断することはできませんが、それぞれのメリットとデメリットを解説しますので参考にしてください。
メリット | デメリット | |
無料 コンサルティング |
・費用がかからない ・実施機関が多い |
・公的機関のサービスのために職業紹介がゴールの場合が多い ・カウンセラーが正式な資格を持っていない場合も多い |
有料 コンサルティング |
・サービスの幅が広い ・カウンセラーが国家資格を保有している場合が多い ・利用者がカウンセリングメニューを選べる |
・費用がかかる ・実施機関が少ない(2021年現在) ・有料ではあるが、転職の成功を保障するものではない |
有料カウンセリングの料金設定については、カウンセラーによって変わってくるために一概にいくらとは言えないのが事実です。
時間をかけて自立までのサポートをセット料金で提案している場合、または個別のカウンセリングの場合1回あたり数千円~1万円前後で設定されているケースが多くみられます。
~有料と無料の大きな違い~
- 有料のカウンセリングは「相談者のこれから」に寄り添った支援を目的とするもの
- 無料のカウンセリングの相談のゴールは「転職や就職のため」の公的サービス
ジョブ・カードってなに?
厚生労働省では平成20年からジョブ・カードの活用を提唱していますが、平成27年10月からは、「新ジョブ・カード」として様式や活用方法等の見直しを行い、より多くの人に活用して貰うことを推奨しています。
厚生労働省のサイトから無料でダウンロードでき、書き込み式のシートとなっていて、種類は主に以下の5つとなります。
- キャリアプランシート
- 職務経歴シート
- 職業能力証明シート
- 職務経歴書
- エントリーシート
※「ジョブ・カード」ダウンロードはこちらから>>厚生労働省:ジョブ・カード制度
ジョブ・カードは「職に就いているかどうか」「どのようなスキルを持っているか」など年齢などに関係なく誰でも利用でき、「企業」「ハローワーク」「キャリアコンサルティング」などで活用されています。
キャリアコンサルティングで、必ずジョブ・ジョブカード書く必要があるの?
ジョブ・カードは個人のキャリアの棚卸しをし、これからを見つめ直すツールとなったり、キャリア・プランなどの情報を蓄積し、多くの場で「キャリア・プランニング」のツールとして活用することができます。
そのため「ジョブ・カードの書き込みを手伝って欲しい」と自らキャリアコンサルティングに相談を持ち掛ける人もいれば、ジョブ・カードをを活用し職業訓練に取り組み、記録に残せるキャリア実績とする人もいます。
プロのカウンセラーと共にジョブ・カードを書きあげることでで、「職業意識の向上」「訓練効果の実感」「円滑な就職への促進」となり、多くの効果が期待できるとされています。
ジョブ・カードを活用した、キャリアコンサルティングはどこで受けれるの?
ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングや作成サポートは、以下のような場で対応して貰えます。
対応場所 | 料金 | 備考 |
独立起業している キャリアコンサルティング |
有料 ・5,000円~が費用相場 |
※1 |
就職・転職エージェント | 無料、または有料 ・5,000円~が費用相場 |
相談のみなら無料で行っている場合もある |
ハローワーク キャリア形成相談コーナー |
無料 | ※2 |
自分で作成 | 無料 | ※3 |
※1)有料のキャリアコンサルティング
これからの長いキャリア人生と真摯に向き合いたいと思う方はぜひ、プロのアドバイスを受けながら作成してみてみましょう。
ジョブ・カードの効果をより感じることが出来ますし、「これから」の自分の働き方や暮らし方の気付きを多くもらうことも出来ます。もちろん、就職活動やキャリア形成の促進に繋がりますよ。
※2)無料のハローワーク「キャリア形成相談コーナー」
ジョブ・カードを一人で書き上げるのは、思ったより大変です。ハローワークには専門の窓口がありますのでぜひ活用してくださいね。
※3)ジョブ・カードは厚生労働省のホームページ「ジョブ・カード制度総合サイト」の中にある、いくつかの質問に答えることで無料で使用できます。
・印刷して活用
・ソフトウェア(アプリ)上でオンラインで作成
・Word・Excelファイルをダウンロードしてパソコンで作成
主婦がジョブ・カードを活用し「キャリアの棚卸し」をすることの大切さ
ここからは、主婦がジョブ・カードを活用し「キャリアの棚卸し」をすることの大切さを解説します。
主婦にとっての「キャリアの棚卸し」の必要性
「キャリア」の視点で考えたときに、多くの主婦の方は「主婦」そのものをブランクとして捉えがちですが「主婦は立派なキャリア」だと、私は考えます。
それを実感するためのツールとしておすすめなのが、キャリア棚卸しです。具体的には、これまでの自分の長い人生を振り返りをすることで「興味・関心・スキル・経験」を整理できます。
主婦も立派なキャリアだと再確認するために
とはいえ、達成感を感じにくい主婦業や育児をしていると、「職務経歴書には何も書くことがない」と思ってしまうかもしれません。
キャリアの棚卸しとは「特別なスキル」や「就労における大きな成果」といったものではありません。「日常の活動」や「仕事」を振り返り「何をどれだけこなしているのか」を振り返ることこそがキャリアの棚卸しではとても大切です。
~主婦が「キャリアの棚卸し」をすることで気付くことができるもの~
- 自分の目指すキャリアの方向性が分かる
- 転職のタイミングを見極めることができる
- セカンドキャリアの選択肢が広がる
単調な仕事でも「どのような工夫をしているか」「何を意識しているのか」「その業務で何を習得したのか」などについて掘り下げて考えることで、自分の強みや弱みに改めて気付くこともできます。
主婦の方には「キャリアのブランクがある」という固定概念を捨て、辿ってきたキャリアと現状をしっかりと把握し、自分にとっての心地よい「これからのキャリア」を見つけてもらいたいと考えます。
キャリアコンサルティング×ジョブ・カード」で、これからの働き方や生き方を見直すことができる
キャリアコンサルティングを活用したジョブ・カードの作成をして、今一度「これからの働き方」見つめ直してみませんか。
キャリアコンサルティングを活用したジョブ・カード作成が有効な理由
ジョブ・カードは厚生労働省のホームページから無料でダウンロード可能ですし、一人で書き上げることも可能です。
ただ、産育休中の方や専業主婦、ワーキングマザーの苦悩を抱えながら、なんとか日々を熟している主婦の方々には、一人でジョブ・カードを書いても現在の自分の置かれた状況を客観視できない可能性もあります。
プロのキャリアコンサルタントと共に、自分の強みやそれぞれの課題を掘り下げて考えることで、近い将来の新たな目標を持つことができるかもしれません。
主婦をしていると今後のキャリアが気になりつつも、そこまで考える余裕がない方も多いでしょう。
主婦は「キャリアの棚卸し」に目を向ける時間もない場合が多い
核家族の母親の大変さが周知され始め、母親が働きやすい環境を整備するための法律改正や制度改定が繰り返されています。
そのおかげで社会的な理解も増えてはいますが、その負担の多さは想像を上回っているのではないでしょうか。
主婦が社会進出を称えられる一方で、本人にかかる負担を社会全体が緩和していこうとする働きは潤ってはいません。
結果として、家事と育児の両立はできたけど自分の時間はないに等しい女性も多いもの。「働けてはいるけど、このままでいいのか」と、悩み続ける主婦も増え続けています。
まとめ:キャリアコンサルティング×ジョブ・カード|キャリアの棚卸しから見える主婦の働き方
今回は、「キャリアコンサルティング×ジョブカード」を活用した、キャリアの棚卸しから見える主婦の働き方について解説してまいりました。
キャリアコンサルティングやジョブ・カードも、転職にむけての相談や仕事の紹介だけではありません。
上手く活用し、プロの視点でカウンセリングを受けることで「自分が弱みだと感じていたこが強みに変わる」アドバイスやサポートを貰うこともできます。
「働き方に悩んだこと」をチャンスと捉え、一度立ち止まって自分自身を見つめ直すことで暮らしが大きく変わっていく可能性もありますよ!
おっしまーい^^