マミートラックとは、育休が明けて仕事復帰をした女性に子育てと仕事を両立しやすいよう単調な仕事を任せ、結果的に出世やキャリアアップへの道を遠ざけてしまうことを指します。
ややネガティブな印象があるマミートラックという言葉ですが、子育てと仕事の両立という面を考えると、必ずしも悪い働き方というわけではありません。
しかし、子育ても仕事も頑張りたい!という女性が増えるなかで
という悩める声も聞かれるようになりました。
この記事では、そんなマミートラックでお悩みの方に向けて
- 転職せずにマミートラックの改善と対策を行う方法
- 脱マミートラックのための仕事探しの方法
上記2つの視点から、マミートラックの改善と対策、そして転職のポイントを紹介していきます。
転職せずにマミートラックの改善と対策をする方法
会社とのコミュニケーションをとれば、今の職場のまま仕事内容を改善できるかもしれません。また働き方が多様化する現代においては、自分自身で道を切り開く方法もあります。
ここでは転職せずにマミートラックの改善と対策を行うために
- 上司に相談
- 資格の取得
- 副業やプチ起業
上記3つの方法を紹介します。
上司に相談
まずは、会社の上司に相談してみましょう。
もしかしたら会社は良かれと思って、子育てと両立しやすい仕事をあなたにお願いしているかもしれません。
「私はもっと働きたい」ということを、上司に伝えてみましょう。会社側としても、育児を優先させたい社員なのか、もっと仕事をしたい社員なのか判断が付きかねている可能性がありますよね。
働き方のギャップを解消すべく、じっくり相談してみましょう。
会社としても、上昇志向を持つ社員は大切な存在です。
- 週3日は時短勤務なしで働けるので、もっと仕事を任せて欲しい
- 将来的にキャリアアップを目指したいので、この部署に関わりたい
など、仕事への思いを具体的に示せると、会社としても判断が付きやすいですよ。
資格の取得
家庭や会社の事情でマミートラックを続ける必要があるとしても、これからのキャリアを諦めてはいけません。
少し時間に余裕があるようであれば、資格の取得はいかがでしょうか。今の会社で評価される資格や、転職に有利な資格を取得するのも良いですね。
長期的に見て、あなたのスキルアップにつながる資格を探してみましょう。
子育て中の女性には、独学で取得可能な資格が人気です。
FP技能検定 3級 | ファイナンシャルプランナーになるための資格。生活に関わるお金の知識が身につくので、暮らしにも役に立つ。 |
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日商簿記 3級 | 経理業務の基礎となる簿記の資格。まずは3級の取得がおすすめ。 |
宅地建物取引士 | 難易度は高いが、不動産業界では必須ともいえる資格。知識はマイホーム購入時にも役に立つ。 |
上記は一例です。ご自身の将来に役立つ資格を考え取得するのも、マミートラックの改善、そして対策としておすすめですよ。
副業やプチ起業でキャリアを育てる
副業が可能な職場なら、今話題の在宅ワークで副業やプチ起業をはじめてみてはいかがでしょうか。会社以外の仕事に目を向けてみるのも、マミートラックの改善と対策の方法として効果的です。
副業やプチ起業の一例を紹介します。
Webライター | Webサイトに掲載する記事を作成する。文章を作るのが得意な方に。 |
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オンライン秘書 | オンラインで秘書業務を行う。スケジュール管理や提案、資料作成が得意な方に。 |
オンライン教室 | Zoomなどのビデオ会議ツールを使って、オンラインレッスンを行う。講師の資格をお持ちの方に。 |
働き方が多様化する現代。自分自身で道を作り出す女性も増えていますよ。
Webライターやオンライン秘書などの在宅ワークならクラウドワークスやランサーズ、講師としての活動ならココナラやストアカなどのサイトを活用して、自分自身でキャリアアップへの道を切り開いていきましょう。
転職を決意!脱マミートラックのための仕事探し
会社との折り合いがつかないなどして、どうしても転職を考えざるを得ない状況になることもありますよね。
ここからは、脱マミートラックのために転職を決意した方に向けて、仕事探しのポイントを紹介します。
自分のキャリアを見直し、家族の理解を得る
まずは自分のキャリアを見直しましょう。
- あなたのスキルの棚卸し
- どんな仕事がしたいのか
- これからどんなキャリアを積み重ねていきたいのか
転職活動をはじめる前に、しっかりと自分自身のキャリアを見直し、どんな仕事に就きたいのかを考えてみてください。
- こんな働き方にチャレンジしたい
- 家事も協力してほしい
など、あらかじめ話し合っておくようにしたいですね。
子育て中の人向けの転職サイトを利用してみる
子育て中、しかも仕事をしながらの転職活動は大変なもの。ハローワークに行く時間も取りずらいかもしれません。
そんなときは、ネット上で求人情報を確認できる転職サイトを利用しましょう。子育て中の女性にむけた、求人情報が豊富な転職サイトがおすすめです。
マイペースに仕事を探せるので、焦らずに転職活動を進められます。
もっと今までのキャリアを生かした仕事を探したい!もっとキャリアアップしたい!という思いがあるなら、転職エージェントの利用もおすすめです。
キャリアアドバイザーが担当となり、あなたの希望条件に合う企業とのマッチングを行うサービス。転職活動へのアドバイスや、スケジュール調整なども任せられるので心強い。基本的に求職者は無料で利用可能。
転職サイトは自分のペースに転職活動を進めますが、転職エージェントは専任の担当者があなたと伴走して転職活動をサポートしてくれます。
エージェントとのこまめな連絡調整が可能だという方なら何社か登録して、信頼できる転職エージェントを探してみましょう。
子育て中の仕事選びは、通勤時間も重要
子育て中の仕事選びにおいては、勤務時間以外に通勤時間も重要です。
条件の良い仕事であっても、通勤時間に片道1時間かかるとしたら、1日2時間もの時間を通勤時間として消費してしまうことになります。さらに送迎の時間も考えると、家と会社の往復だけで疲れてしまうかもしれません。
仕事を選ぶときは、毎日の生活をイメージしながら選ぶようにしましょう。
最近では、リモートワークでの勤務を選べる職場もあります。応募の際に確認してみても良いですね。
転職の目的を忘れないように
子育て中、しかも在職しながらの転職活動は、苦労する部分もあるでしょう。転職が難航してくると、もはや「今の職場でなければ良い!」と転職の目的を忘れてしまうことも考えられます。
もっと自分のやりがいがある、キャリアが見い出せる仕事がしたくて転職活動をしているのに、これではいけませんよね。
転職活動は焦ってはいけません。転職の目的を忘れないようにしてくださいね。
まとめ:脱マミートラック!働き方の改善と対策、転職を考えるときのポイントとは?
マミートラックという働き方は、必ずしも悪いものではありません。
「子育てに多忙な時期はこういうもの」と割り切って、自分のキャリアを育てる時間にするのも良いでしょう。
会社側としても、上昇志向を持つ社員は大切な存在です。子育て中の社員とのギャップ解消を図るべく、積極的に面談の機会を取り入れている会社もあります。「もっと働きたい」と伝えれば、喜ばれるかもしれません。
もちろん長期的なキャリアを見据えて、転職活動をするのもアリです。転職活動の際は内定を求めるがゆえに、転職する目的を忘れないようにしたいですね。
この機会に自分自身を見つめ直し、これからどんなキャリアを育てていきたいか、じっくり考えるようにしていきましょう。
おっしまーい^^