転職を考えたときに
と、思ったことはありませんか?
セカンドキャリアとは、言葉の通り「第二の人生における職業」のことで、これからのキャリアを言います。<
「終身雇用」よりも「転職・起業」の方当たり前になりつつあり広がりを見せているために、セカンドキャリアを考えることはとても身近です。とはいえ、実際には転職へ踏み切るには勇気も覚悟も必要で思い悩んでしまう人も多いもの。
そこで今回は、セカンドキャリとはなにかを解説したのちに、転職に成功するために考えておくべきことや、自分に見合ったセカンドキャリアの探し方、世代別やライフイベント別のポイントについてお伝えしています。
- セカンドキャリアとは
- 転職に成功するために考えておくべきこと
- 自分に見合った「セカンドキャリア」の探し方
- 世代別・ライフイベント別のポイント
セカンドキャリアとは
セカンドキャリアとは、「第二の人生における職業」のことを言います。
従来は「プロスポーツ選手の引退後のキャリア」についてを指していましたが、そこから発展し「定年後のキャリア」や「女性の結婚や産休・育休後のキャリア」に対しても使用されるようになりました。
ライフイベントが転職の起点ではなく、多くの人があらゆる環境を起点としてセカンドキャリアと向き合う時代に突入しています。
セカンドキャリア|転職に成功するために考えておくべきこと
「セカンドキャリアによって、現在の状況をいい方向へ変えていきたい」という思いで転職を考える人もいるかと思います。セカンドキャリアを成功させるためのポイントは「現在の自分の棚卸」と「今後の気持ちの整理」について考えておくことです。
正しく自己分析をし自分に見合った取り組み方で、スムーズに次のキャリアへと移行していきましょう。そのためには、以下を参考にして考えてみましょう。
◇◇現在の自分の棚卸◇◇
- 今の自分にできるスキルは何があるのか
- どのような時間で働きたいのか
- セカンドキャリアで取り組みたいことはなにか
◇◇今後の気持ちの整理◇◇
- 取り組みたい仕事内容
- 求めるやりがい
- どういったことに貢献しておきたいのか
「今の仕事が不満だから」という理由だけで、勢いまかせに転職をした場合
という状況に陥り後悔する人も多いものです。
転職をするときは「これからのこと」ばかりを考えてしまいがちですが「現在の自分にできること」や「現在の自分の考え」を把握してこそ、上手く次のキャリア形成に繋げることができます。
自分に見合った「セカンドキャリア」の探し方
セカンドキャリアに取り組みたいのだけれど「自分に見合った仕事」が見つからない人も多いものです。
ただ、サポートやちょっとしたきっかけさえあれば「自分に見合った仕事」や「やりたい仕事」の糸口を見つけることができ、上手くセカンドキャリア探しに繋げることができます。
見つけ方のおすすめは、以下となります。
- セカンドキャリアの講座やセミナーに参加
- 専門家の「キャリアコンサルティング(キャリアカウンセリング)」を利用
- パラレルキャリアに取り組んでおく
- 必要なスキルや資格を身につけておく
見つけ方①:セカンドキャリアの講座やセミナーに参加
自治体やハローワークにて、セカンドキャリアを支援するための講座やセミナーを開催している場合がありますので、ぜひ確認して活用してみましょう。
少子高齢化により社会全体が人手不足となっている背景から、国や自治体も雇用に対しては積極的に活動を推進しています。高齢者の定年引上げによる雇用管理の整備が行われている企業を知ることや、子育て中・育休後の社会復帰やキャリアアップ支援などが行われている場合もあります。
積極的に講座やセミナーなどに参加することで、情報や知識を得ることができます。
見つけ方②:専門家の「キャリアコンサルティング(カウンセリング)」を利用
セカンドキャリアによって「自分自身も変化したい」と思っているような場合は、専門家の力を借りてキャリア支援して貰う「キャリアコンサルティング(キャリアカウンセリング)」がおすすめです。
自分らしい働き方を選択できる援助をしてもらうことで、仕事が生き甲斐となったり、天職になったりする場合もあるでしょう。たとえば、以下のような悩みを相談できます。
- プロの視点から自分に向いている仕事を導いてほしい
- 今の自分に不足しているものを相談したい
- なりたい自分になるためには、どのようなプロセスが必要なのか知りたい
- 仕事について相談したい
キャリアコンサルティング(カウンセリング)によって必ず成功するという保証はありませんが、自分自身を見つめ直しプロの支援を受けながら適したキャリアを探す作業は、今後の人生においてとても有益なはずです。
キャリアコンサルティング(カウンセリング)は、以下のような場で行われています。
- 公的機関(ハローワークや自治体主催など)
- 大学や教育機関主催のキャリアカウンセリング
- 人材派遣会社
- 転職エージェント
- 独立・フリーのキャリアコンサルティング
公的機関や自治体を通じて無料で受けれる場合と、独立したフリーのキャリアコンサルタントから有料で受ける場合などがあります。それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット | |
無料カウンセリング | お金がかからない | サービスに限りがある
カウンセラーが正規の資格保有者ではない |
有料カウンセリング | 正規の資格(キャリアコンサルタント等)をもったプロが担当する
しっかりコミットしてくれるので、納得いくセカンドキャリアに繋がりやすい |
お金がかかる(一般的に数千円〜数万円) |
キャリアカウンセリングを受けることで、他者からの視点に基づきキャリアアドバイスを貰えます。
プロによる経験と知識で、これからのビジョンに向けた的確な提案をしてもらえるため、セカンドキャリアにいい状態で移行していくことができるでしょう。
見つけ方③:パラレルキャリアに取り組んでおく
近年では、1つの仕事だけにこだわりをもたない「パラレルキャリア」に取り組む人も増えています。
パラレルキャリアとは、以前からチャレンジしてみたかったことで、本業とは別に仕事をもつことをいいます。
具体的に「これ!」といった働きかたの定義があるわけではないのですが、好きなことに没頭し取り組みを続けるうちに、本業以上の収益や人脈の広がりを見せることもあります。要は、本業を辞めず起業の準備をすることができるということ。
パラレルキャリアで収入の土台を確保できるようになれば「独立起業」といった形で、セカンドキャリアに踏み切ることも可能になります。
見つけ方④:必要なスキルや資格を身につけておく
探し方とは少し視点がずれてしまいますが、セカンドキャリアの方向性が定まっている場合は、必要なスキルを身につけたり「該当資格」について下調べをし取得することも大切なことなのではないでしょうか。
目指すセカンドキャリアによっては、資格をもっておけば有利になる場合があります。
資格取得を検討する場合は、以下について情報補収し確認しておきましょう。※キャリアコンサルティングなどで相談をしてみるのもいいでしょう。
- 取得を目指す資格が、転職業界で求めらているものなのか
- 取得すを目指す資格の業界の仕事は、本当に自分がやりたいことなのか
- 資格による手当などは、どのくらいなのか
- 資格取得までにどのくらいの費用や時間を要するのか
- 資格を持つことで、どういった場で活躍できるのか など
資格はスキルや仕事に取り組むうえでの武器となる場合もありますので、しっかりと情報収集をしたうえで資格と向き合うといいですね。
セカンドキャリア|世代別・ライフイベント別のポイント!
最後に、セカンドキャリアに取り組む世代別・ライフイベント別のポイントをお伝えしておきたいと思います。
セカンドキャリアの準備|20代〜30代
若い世代の人たちは、いい意味で経験やプライドが少なく、セカンドキャリアの新しい環境にも適応しやすい点が優れているとも言えます。
転職によって、すぐに好待遇になるわけではありませんが「心機一転」成長していくことを念頭において、次の仕事で自分自身が成長していける環境かどうなのかを見極めて踏み切るようにしましょう。
まだまだこれからの人生も長く、ライフイベントも多く発生しがちです。仕事やこれからの暮らし、自身の成長といった先のことも考慮してセカンドキャリアに取り組みましょう。
セカンドキャリアの準備|産休・育休後・子育て中
出産は女性にとって、ライフステージが大きく変動するきっかけとなります。出産や子育てによって、独身のころと同じような働き方が出来なくなりセカンドキャリアに踏み切る女性はとても多いものです。
「仕事と育児の両立のしやすさ」を目指している環境の企業でさえ、実際に子育てをしながら働くのはとても大変といった声もよく耳にします。
出産や子育てを期にセカンドキャリアを考える場合は、仕事か子育てかの2択だけでなく、子どもの暮らしに時間を合わせることのできる「在宅ワーク」をセカンドキャリアに取り込むのもおすすめですよ。
30代女性のセカンドキャリアについては【30代女性】セカンドキャリア|雇用か起業か?結婚・出産・育休明けの働き方を考えようで詳しく解説しています。
セカンドキャリアの準備|40代〜50代
人生100年時代といわれており、定年後も働き続けるのが当たり前になりつつあります。その場合、やりがいのない仕事を数十年も続けていくなんて、想像するだけで辛いもの。
そうした少し先のことを見据えて行動することができるのが、40代・50代のセカンドキャリアです。これからの人生を見据え、もうひとつの「稼ぐ力」や「生きがいとなる仕事」を見つけることも視野に入れてみてはどうでしょうか。上述したパラレルキャリアに取り組んでおくのもおすすめです。
大切なことは、新しい時代を受け入れ順応していくこと。そのなかで、自分が培った経験を発揮していける場を見つけることが40代・50代のセカンドキャリアの成功に繋がるでしょう。
セカンドキャリア準備|定年後・シニア世代
体力が落ちてきた定年後のセカンドキャリアでは、若い頃のようにバリバリと働くことはオススメしません。経験やプライドが邪魔をして、若者と肩を並べたくなることもあるかもしれませんが、体調を崩してしまっては元も子もありません。まずは自分の健康を一番に考えましょう。
定年後のセカンドキャリアは本当にやりたいこと、今までチャレンジできなかったことで人生を豊かにすることを心がけてみましょう。
近年は、国や自治体も高齢者の仕事の新規開拓やマッチングに積極的に力を入れています。高齢者がセカンドキャリアとして仕事に取り組んでくれることで、その姿から若い人が学ぶことも多いものです。分らしく働くことを目指すというのは、やりがい・生きがいにもつながることでしょう。
まとめ
今回は、セカンドキャリアについて「考えておくべきこと」や「探し方」「世代別のポイント」を解説してきました。
自分らしく働くために取り組むセカンドキャリアは、現在の働き方に悩みや困りごとを抱えている人ほど考えて欲しいことです。
自分では気が付いていないだけで、どんな人にも必ず強みがあります。生活環境や年齢を理由にセカンドキャリアをためらうのではなく、自分の活躍できる場がないかどうかを調べてみるところから始めてみるのも良いですね^^
おっしまーい!