主婦が「在宅で起業してみたい」と考える際、
- 在宅でできる仕事にはどんなものがあるだろう?
- 起業するためにどんな準備をすればいいの?
など、たくさんの疑問が浮かびますね。
そこでこの記事では、在宅起業でできる仕事や、起業のための準備についてまとめました。
主婦が在宅起業する上で、どんなメリットやデメリットがあるかも紹介しています。
ぜひ最後までご覧になってください。
- 主婦の在宅起業おすすめ8選
- 主婦の在宅起業の準備
- 主婦の在宅起業のメリットデメリット
- 主婦が在宅起業するときの注意点
主婦はどんな仕事で在宅起業できる?おすすめ8選
インターネットやパソコンが普及したこともあり、在宅でできるお仕事は昔に比べて格段に増えました。
ここでは、主婦が在宅でできる仕事を8つ、詳しく紹介します。
- クラウドソーシング
- WEBデザイナー、プログラマー
- 転売・せどり
- ハンドメイド作品の販売
- アフィリエイトの実践
- 教室などを開く
- ネイルサロン、エステサロン、整体
ひとつを専門的に事業にするのではなく、組み合わせて収入を得ている人も多いですよ。
クラウドソーシングで仕事を探す
「特別な資格は持っていない」という方におすすめなのが、クラウドソーシングで仕事を受注することです。
クラウドソーシングとは
個人や企業がインターネットを通じて、不特定多数の人に仕事を依頼・発注する業務委託のこと。
クラウドソーシングで募集している仕事には、主に次のようなものがあります。
- ウェブライター
- データ入力
- テープ起こし
- SNS運用代行
- Youtubeのシナリオライター
- オンライン秘書
このような仕事に応募するためには、クラウドソーシングサイトに登録する必要があります。登録するのは無料ですが、仕事の報酬が支払われる際には数%の「システム利用料」が引かれる場合がほとんどです。
クラウドソーシングの例
WEBデザイナー、プログラマーを目指す
パソコン一台で仕事ができる、WEBデザイナーやプログラマーも、在宅企業するのにぴったりです。
それぞれ、仕事内容は次のようになっています。
- WEBデザイナー:企業などのホームページをデザインする
- プログラマー:ソフトウェアをデザインする
どちらもパソコンさえあれば、場所を選ばず仕事をできるのが魅力です。
ただし、プログラミングのしっかりとした知識が必要になりますし、何よりも実績が重視される業界です。
転売・せどりを行う
転売とせどりはほとんど同じ意味で、ネットショップやリサイクルショップで安く仕入れたものを売り、差額を利益とするものです。
まずは、家にある不用品を販売するところから始めてみるといいでしょう。
仕入れた商品は、ネットオークションやフリマアプリを使用して販売します。この作業はスマートフォンでもできますし、スキマ時間を有効活用できるのがメリットです。
転売・せどりを行う上で、いくつか注意点がありますので、確認してください。
- 仕入れた商品を保管する場所が必要になる
- 商品が売れない場合は、赤字になる可能性も
- 中古品を仕入れて転売・せどりを行う際には「古物商許可」を警察署に申請する必要がある
- チケットや衛生マスクなど、法律で転売を禁止されている商品もある
ハンドメイド作品を販売する
ハンドメイド作品を販売して、収入を得る人が増えてきています。
作品を販売する方法は、主に次の2つ。
- 自分でネットショップを立ち上げる
- 販売サイトを利用する
どちらもメリット、デメリットがあります。
ネットショップを立ち上げる場合は、利益がすべて自分のものになりますが、入金確認なども自分で行わなければなりません。
ハンドメイド作品を販売できるサービスで代表的なものは、次の2つです。
アフィリエイトを実践する
自分で運営するブログやサイトに企業の広告を貼って報酬を得る方法を、アフィリエイトといいます。
あなたのブログやサイトに訪れた読者が、広告をクリックしたり広告を経由して商品を購入したりすると、成果報酬を得られる仕組みになっています。
アフィリエイトはドメイン代とサーバー代だけで始められる(年間1万~2万円ほど)のが魅力ですが、報酬を得られるまでの道のりは簡単ではありません。
動画制作で広告収入を得る
動画制作は、自宅で撮影、編集をできることから主婦の間でも人気の収入源です。動画内の広告を見てもらえたりすると、報酬が得られる仕組みになっています。
自分が好きなこと、得意なことを動画にし、動画サイトにアップするだけですから手軽に始められるのがメリットです。
学習教室、そろばん教室、英語教室を開く
学生時代に身に着けた知識を活かし、教室を開くことも可能です。
自分でいちから教材を用意したり学習過程を考えたりすると大変ですが、全国規模の教室ならフランチャイズ加盟できるものもあります。
ただし、フランチャイズ加盟する際には手数料が必要ですし、月謝のすべてが自分の収集になるわけではありません。メリットとデメリットをよく考えてみることが必要です。
ネイルサロン、エステサロン、整体などのお店を開く
ネイルサロンやエステサロン、整体などのお店は、自宅の一室を施術スペースにするだけで始められます。
部屋をひとつ空けるのが難しい場合は、リビングの一角を施術スペースにし、家族がいない時間だけ営業するというやり方もあります。
エステは設備にお金がかかってしまうイメージですが、オールハンドの施術にすればその心配はありません。
主婦が在宅で起業するために準備したいこと
起業する際は、一体何から始めればいいのだろう? と分からない部分が多いものですね。
在宅で起業するために、最低限やっておくといい準備についてまとめました。
開業届を出して個人事業主(フリーランス)になる
主婦が起業するためには、まず開業届を税務署に提出し、個人事業主(フリーランス)になる必要があります。
開業届とは
個人事業を始めたことを税務署に知らせるための書類のこと。開業から1か月以内に提出することを推奨されている。
起業といえば「会社を立ち上げる」というイメージの方もおられるかも知れません。しかし会社を立ち上げるとなると、まとまったお金や時間が必要になります。
パソコンを用意する
パソコンは、在宅起業するために欠かせない商売道具の一つです。在宅でできる仕事は、インターネットを活用するものがほとんどだからです。
転売・せどりやハンドメイド作品の販売は、スマートフォンで事足りるかもしれませんが、経費の管理や確定申告のことを考えると、やはりパソコンがあった方が便利です。
塾やサロンなどのお店を運営する場合も同様で、事業以外の部分でパソコンがあった方が便利だと感じる場面は多いでしょう。
開業資金を準備する
開業には多くの場合、資金が必要です。
クラウドソーシングや転売・せどりなどは開業資金がほとんど必要ありません。
しかし教室やサロンを開くのであれば、備品や教材、広告(チラシなど)のための資金が必要です。また、事業のために資格を取得したり勉強したりする場合には、受講費などがかかります。
家庭からお金を持ち出すのは難しい、という状況なら
- 国や地方自治体からの補助金、助成金
- 低リスクの融資
などを検討してみてください。
国や地方自治体からの補助金、助成金
国や地方自治体では、創業のために補助金や助成金を出して支援する制度が設けられています。
管轄する機関によって補助金や助成金の内容はさまざまです。ご自身に合ったものがないか、こまめに確認してみるといいでしょう。
低リスクの融資
低リスクで融資を受けられる機関として「日本政策金融公庫」をご紹介します。
日本政策金融公庫とは
政府が全額出資している金融機関のこと。国の政策にもとづき、創業支援や中小企業の支援を主に行う。
日本政策金融公庫には、新たに事業を始める人が無担保・無保証人で融資を受けられる制度があります。条件はありますが、低リスクで融資を受けられるのがメリットです。
参考:日本政策金融公庫
SNSやブログを開設して集客する
在宅起業する際、非常に大切なのが「集客」です。
起業したからといって、すぐにお仕事が入ってきたりお客さんが来てくれたりするわけではありません。こちらからアプローチをかけて、初めて事業の存在を知ってもらえるからです。
具体的には、
- 事業専用のSNSアカウントを立ち上げる
- 仕事内容をまとめたブログを開設する
といったところから始めましょう。
特に教室やサロンを開く場合には、地域に向けたチラシを作ったり、ポスティングをしたりという集客も必要です。
主婦が在宅で起業するメリット
主婦が在宅で起業をすると、次のようなメリットがあります。
- 仕事のスケジュールに融通がきく
- 自分の趣味や特技を活かせる
- 社会とのつながり、やりがいを感じられる
- 失敗のリスクが少ない
1つずつ、説明していきます。
仕事のスケジュールに融通がきく
主婦が起業し、在宅で仕事をしていく上で一番のメリットになるのが、仕事のスケジュールをある程度自分で決められるところです。
仕事のスケジュールに融通がきくと、次のような良いことがあります。
- 育児を優先できる
- 拘束時間や通勤時間がない
- スキマ時間を有効活用できる
- 自分のペースで仕事ができる
働いている多くの主婦の悩みが、育児と仕事をどう両立させるかということです。また、常に時間に追われるという悩みにもつながります。
自分の趣味や特技を活かせる
起業せずどこかに雇われて働く場合は、仕事の内容よりもこれらの条件を優先にしてしまいがちです。
しかし起業するのであれば、自分の好きな分野、関心のあるジャンルの仕事に挑戦できます。
社会とのつながり、やりがいを感じられる
主婦として子育てと家事だけをしている生活では、社会とのつながりが感じられず孤独を感じやすいです。毎日同じことの繰り返しでは、なかなかやりがいも感じられませんよね。
在宅起業して仕事を始めれば、子どもとの時間は大切にしながらも、社会の一員になれた喜びを感じられます。また、家事とは違い報酬を得られますので、やりがいが大きいです。
失敗のリスクが少ない
起業というと「失敗」というリスクがついて回ります。しかし、在宅起業でできる事業は、失敗に終わってもリスクが少ないものばかりです。
- 事務所や店舗を借りなくても始められる
- 始めるときは気軽に始められて、やめるときも気軽にやめられる
小さく始められるので、夫など周りの人からの理解も得られやすいですよ。
主婦が在宅で起業するデメリット
主婦が在宅で起業するとメリットがたくさんありますが、その一方でデメリットもやはりあります。
- 思うように稼げないことが多い
- 収入の保障がない
- スケジュール管理、経理などすべてを自分で行わなければならない
在宅企業のデメリットについて、ひとつずつ説明していきます。
最初は思うように稼げないことが多い
起業するということは、どこかに雇用されるのとは違い、自分で仕事を取ってこないと売上が発生しません。すぐに収入を得られるものと考えず、まずは事業を軌道に乗せていくことを優先させましょう。
また、クラウドソーシングで仕事を探す場合、初心者でも受注できる仕事は限られています。
収入の保障がない
起業すると、5時間働いたら5千円の給与が出る、というような収入の保障はありません。
繰り返しになりますが、起業すればすぐ仕事があるわけではなく、集客したりPRしたりと営業をかけていくことが重要です。
スケジュール管理、経理などすべてを自分で行う必要がある
例えば、お金の流れに関する作業です。
入金の確認や支払いの手配、またそれらを帳簿につけるという一連の作業をすべて自分でやる必要があります。
また、仕事の量が増えれば収入も増えますが、オーバーワークになりがちです。しかし体調を崩しても、あなたの代わりになれる人はいません。
主婦が起業するさいの注意点:扶養を外れるラインを確認しておこう
主婦が起業をするなら、気をつけておきたいのが扶養を外れるラインです。
扶養の種類は次の3つがあります。
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 社会保険の扶養
それぞれ確認してみましょう。
配偶者控除
あなたが年収103万円以下であれば、夫に「配偶者控除」が適用され、所得税が減額される仕組みになっています。減額される額は、夫の年収によって変わります。
夫の合計所得額 | 控除額 |
900万円以下 | 38万円 |
900万円超~950万円以下 | 26万円 |
950万円超~1,000万円以下 | 13万円 |
参考:配偶者控除(国税庁)
配偶者特別控除
あなたの年収が103万超~201.6万円未満の場合は、「配偶者特別控除」という制度が適用されます。
配偶者特別控除は年収150万円にラインを設けており、配偶者控除と同様に夫の合計所得額によって控除額が変わります。
あなた(妻)の年収 | 控除の内容 |
年収103万円超~150万円以下 | 配偶者控除と同じ |
年収15万円超~201.6万円未満 | 控除額36万~1万円 |
参考:配偶者特別控除(国税庁)
社会保険の扶養
夫が会社員であれば、扶養している配偶者も夫と同じ健康保険に加入できるのが「社会保険の扶養」です。
社会保険を扶養してもらえるのは、年収が130万円未満までなので注意しましょう。また、夫の収入の2分の1以下でなければならないという条件もあります。
さらに、会社によっては個人事業主として開業した時点で社会保険の扶養を外れなければならない、という条件にしているところもあります。開業する前に、夫に確認をとってもらうといいでしょう。
まとめ:主婦が在宅で起業するための仕事8選!メリットとデメリットも把握しておこう
在宅で小規模で始めれば、費用はそれほどかからず、準備期間も少なく始められます。
大切なのは、「やってみよう!」という少しの勇気。
失敗を恐れず踏み出せば、今までと違う世界が見えてくるはずです。
おっしまーい^^